いつかこんな日が来るって解ってた…
解ってた筈なのにな…




「さっちゃん?」




純粋な瞳、弱く脆い心を全て、全て、俺が守っていた。
なのに、那月は俺の手から離れ一人で強くなった…
直ぐに傷つく弱い精神が今じゃしっかりして…
俺は多分、いや用なしなんだよな。




「那月…」


「はい、どうしました?」


「もう俺がいないくても那月は大丈夫だ。」


「ぇ…?」






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