いざよふ

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twitterで3題小説や突発的に書いたもののログです。ほぼオリジナル。
140字以内で改行無しなので、読みにくいかもしれませんが、あえてそのままにしてあります





高杉と先生
「先生、俺ァ絶対にあんたを助ける。だから待っていてくれ」「ありがとう、晋助。でもね」先生はいつもの笑顔を浮かべながら振り向いた。「身体がどこにも見当たらないんですよ」




銀魂の陰陽師組
好きか嫌いかと問われれば、何の躊躇いもなく嫌いだと答える。道満にとって晴明はそういう存在だ。いつも己の一歩先にいる気にくわない奴。だからこそ追いつきたい。肩を並べたい。こちらを、見てほしい。だから今日も彼と張り合うのだ。下らないことだと知りながら




土ミツ
花が咲いていた。彼女の好きな花だった。彼女にも見せてやりたいと思って、そこで気づいた。彼女はもうこの世には居ないのだ、と。





「あの男は惚れた女が人質に捕られようが、平気で斬り込むような、そんな男なんでィ。だから大事なもん作んねーで、独りでおっ死んじまえばいいんでさァ。っつうか死ね」




先生は卑怯だ「仲間をみんなを護ってあげてくださいね」俺には約束を守らせるくせに「私はきっとスグにみんなの元へ戻りますから」先生は約束を守らねーんだ






『fate/zero』アイリ視点in聖杯
胸に空いた穴の代わりに、泥を詰めましょう。憎い憎いあの人の。愛しい人の命を削る、熱い泥を詰めましょう。それが貴方を生かすモノ。愛しい人には安らかな死を、憎い人には辛苦の生を。(アイリin聖杯視点で)





同題ssTB『あい』
また今日という日が終わりを告げようとしている。待ってくれと縋りついても時間は待ってくれない。藍色の空に浮かんだ月は、そんな僕を笑ってるかのようだ。ふと月の中に見覚えのあるシルエットが見えた。KOHだ。彼が此方を向いて敬礼した。それだけで、まだ頑張ろうと思えた。




同題ssTB『眠り』
「おはようございます。まだ寝てるんですね。いい加減、起きて下さい」もう起きるよ「あなたがいないと、けっこう大変なんですよ?あ、窓開けておきますね」ありがとう、助かるよ「……ねえ、あなたは一体、あと何ヶ月眠つもり何ですか」違うんだ、俺はもう……





同題ssTB『蛇蝎』
子どもの時に父を殺めた。その時の母の表情が忘れられない。蔑むとも憎悪とも違う、その表情を表す言葉を私は知らない。大人になった今、母はたまにあの時と同じ表情を見せる。「この世から悪が無くなったら、ママは僕を見てくれる?」戯れに向けた言葉に、返事はなかった





同題ss『走る』
走れ、走れ、歩みを止めるな。止めれば過去が追ってくる。前だけを見て振り向いくな。過去の足音に追いつかれるぞ。その耳を塞ぎ走りつづけろ。真実とはかくに残酷なのだから





『勇気』『通信』『時計』
カチッカチッと時計の秒針が時を刻む。メールは書き終えた。あとは送信ボタンを押す勇気だけ。手が震え、額には汗が噴き出している。爆発しそうな心臓を必死に抑えながら、思い切って送信ボタンを押した。画面に浮かぶ通信中の文字。それが消えた瞬間、向かいのビルが爆発した。





【海】【手】【ダウン】
目が覚めると熱が出ていた。気力で起きあがるも数歩でダウン。薬を取りに行くのにもひと苦労。仕方なく霞む視界でメールを打つ。『ごめん熱出た。海いけない』それだけ送ると意識を手放した。次に起きた時、君が居た。ひんやりした手が心地よい。無理しちゃだむよという言葉に、体温が上がった気がした





【風鈴】【帽子】【暗い】
風鈴の音が聞こえる。随分と季節外れだと呟きながら、毛糸の帽子を深くかぶり直す。冬の朝は6時だというのにまだ暗い。それでも僕は目の前の坂道を登り続ける。吐く息は白く、喉もヒリヒリ痛む。そんなこと気にならないくらい気持ちが高揚していた。だって、坂の上では君が待ってる(初日の出を君と)





「昼の廃ビル」で登場人物が「溺れる」、「時計」が出てくる話
廃ビルの屋上で時を止めた時計のモニュメント。よく彼女と待ち合わせた場所。決まって遅れてくる彼女は、いつも申し訳なさそうな顔で走ってくるのだ。そんな過去の思い出に溺れながら、僕は涙を流した。ああ空はこんなにも美しいのに、それを教えてくれた君がいない





『スキップ』『無作為』『肉』
趣味に没頭する様になってからすべてが上手く行っている。思わずスキップしたくなる程だ。世間では無作為に人を殺す殺人鬼の話で持ちきりだが気にならない。一人では出歩かない様テレビは言うが、そんなもの私には関係ない。今日も一人で町をぶらつく。誰を肉塊にしようか考えながら





【期待】【教師】【プレゼント】
中学の卒業式、私は泣けずにいた。壇上に上がった教師が神妙な面もちでこちらを見ているのも、どこか冷めた気持ちで見ていた。「君たちはこれから、多くの失敗をするだろう。だからこそ君たちには期待という言葉をプレゼントしたい。それを乗り越えられるだけの可能性に対して」莫迦じゃないだろうか





一人きりのグラウンド が舞台で『コーラ』が出てくる喧嘩する話を2ツイート以内で
よく振ったコーラを渡す、というイタズラは常軌を逸していると思う。しかも缶コーラである。さあ喉を潤そうという時に赤黒い噴水が上がり、辺りに撒き散らされるという光景には怒りしか湧いてこない。服も肌もベトベトだ。俺は思わずそいつを殴った。
まだ部活中だとか、グラウンドの真ん中だとか、そういうことは気にならなかった。怒りで頭が沸騰していた。奴はそのまま地面とキスしていたが構わず更衣室へと向かった。着替えて外に出ると、やつは最後に見た姿のままだった。さすがに反省したのだろうか。仕方ない。許してやるか




『雪』『連絡』『茶碗』
昔、雪を山盛り食べたくて、雪が降ると茶碗を庭に置いていた。それをあいつに話すと、雪国じゃそんなこと考える奴はいねえと笑われた。あいつと連絡が取れなくなって5年。彼は今、あの時と同じように笑っているだろうか。そうであって欲しいと、雪が降る度思うのだ





ある日の昼下がり。君と二人。僕は君の手をそっと握った。心臓が破裂しそうなほどドクドクと音を立てて脳に酸素を送る。ああ、なんて幸せなんだろう。君の手はあいつじゃなく僕に繋がれている。握り返すことのない冷たい手を握りながら、僕は二度と開かない君の瞼に口付けを落とした





誰もいない部屋で、何もない部屋で、何者でもない僕が立ち尽くす。誰もいないはずなのに、僕はそこに立っている



《Thanks》
ついのべ三題ったー
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文章を作れったー
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恋愛お題ったー
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