そこには、上座にその付近に座る上司と、低い所に座る俺の同僚。
会ったこと無い上司もいた。

皆、騒いでいた名残が有りつつ、俺をじっと見てニタニタと笑っている。

ど、どうしたら良いのか分からない。
この場合はどう話しかければいい?

凄くあわててしまって、声が震えていたかもしれないが、何とか笑いながら、冗談ぽく手を振りつつ話した。

「や、やだなぁみなさん。酷いじゃないですか、置いてくなんて」

この上なく、おびえているのが伝わった気がする。


しばらく静かな間が続いた後、同僚はやっと口を開いた。
「どうです、部長?結構良いでしょ」
「ま、そこそこかな。ほら、こっちに来い。いつまで突っ立ってる」

何言ってるのか分からなかったが、「はい」と返事をして、気は進まなかったがあいている席に座ろうとする。



「そこじゃない。俺の横に来い」



は?え?ん?


ちょっとよく分からなくて、上着とカバンを握る手が強まった。
手に汗が、もっともっと滲む…。

「ど、どういう…?」
「いいから、こい」
「いけよ、早く」

何で皆何も言わないんだ!?


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