桜並木の下でみかけた二人。 03.

その条件を出してまだ3ヶ月ほどしかたっていない。
なのになぜ、その状態でここにいるのか。と思い、
しばらく物思いにふけるとどこからかパシャっと
シャッターを切る音が聞こえた。

そして数分後に鳴る柳のメールの受信を知らせる携帯音。
携帯を開きメールを確認すると仁王からのメールであった。
その内容は…。



柳はふっとその写真を見て笑みを零すと、 なにかあったのだろう。と結論付け、
楽しそうに桜を見つめていた夜桜の手を引く。

「蓮二先輩?」

不思議そうに柳を見上げる深い夜空を思わせるような瞳。
柳はその瞳に微笑みを返し、その桜並木を後にした。

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