03
野口から貰ったプレゼントは凄かった。
袋を開けて中身を見たら、ペカチューのぬいぐるみがいつか貰った事のある飴に埋もれていた。
女子にあげるようなプレゼントだな‥と思いながら、一緒に入っていたメモを読んでみると‥、
『あいちゃんへ。
誕生日おめでと★
プレゼントはペカチューのぬいぐるみ!
そしてイチゴミルクの飴を歳の数だけ入れておきました。
カルシウムをとって大きくなれ!
byグッチー』
歳の数だけって別の行事も混ざってるし、
…え、俺ってば軽く馬鹿にされてる?
素直に喜んでいいのか悪いのか‥正直に言うと複雑な心境。
それでもやっぱり嬉しくて、そのうちお返ししなきゃなぁ‥なんて考えた。
「イチゴの香り‥?」
「あ。今イチゴの飴舐めてるから、」
次の日からの俺は、歳の数だけイチゴミルクの香りを振り撒いていた。
to be continued..
prev ×