01
「あいちゃん、今日俺の誕生日なんだ!」
「えっ…」
廊下で出会った野口が笑いながら言ってきた。
気のせいか目がいきいきしてる。
「そか、おめでと!」
「おー、ありがとー。」
素直に祝ったら野口は嬉しそうに笑った。
‥うん、何か可愛い。
「そう言えば来月、俺も誕生日なんだよな。」
「マジか、おめでと!」
「あ、ありがと‥」
俺の誕生日まだなんだけど‥とか思いつつ、嬉しかったりした瞬間だった。
「池内!おはよー!」
「おはー!」
そして、あっという間に俺の誕生日。
ちょっとだけソワソワしてみたり‥。
「今日なんの日か知ってる?」
「え?‥何か合ったっけ?」
「もぉー、俺誕生日!前にも言っただろー!覚えとけよー!」
「あ、ごめん‥リアルに忘れてた。」
池内のばーか。
期待して損した。
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