04
次の日。
持ってきたのはいいけど、あいちゃんと全く会えなかった。
最初はわざわざこちらからあげにいく様な品でもないし、その内このクラスに来るだろうと、その時渡せば良いだろうと考えていた。
それが全く来ない上に移動教室なんかの所為でまるでタイミングが合わない。
仕方がなしに放課後渡そうと考えていれば、今度は科学室の掃除当番に当たってしまった。
そしてとうとう俺は、馬鹿な行動を取ってしまったんだ。
本当なら次の日に持ち越せば良かったものを「あいちゃんに渡しておいて!」と池内に渡してしまった。
あの時の自分に後悔。
しょぼーん…、
そんなこんなで落ち込んでいた俺に、あいちゃんからメールが送られてきた。
件名
『ありがとー(*^_^*)』
本文
『箱ごと取っとくよ、大切にします』
あいちゃんはまたあの笑顔で喜んでくれたのかな‥
そう思うと、やっぱり少しだけ損した気分になって、
だけどあいちゃんから来たメールが純粋に嬉しかった。
メールの文字にニヤリとして
嗚呼なんて
ふあふああまい文字
to be continued..
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