歴史を見る(庵島様へ 2周年企画)


カナメ+カガイ君
※時間軸はGE2RBです


〜黎明の亡都〜


―ズウゥゥン…


「…任務完了だな」


「んー終わった終わった。…あ、ねぇカガイ、ちょっと寄り道してもいい?」


「任務は終わったんだ。長いは無用だぞ」


「そうなんだけどちょっとだけ!本を探したいだけだからさ!」


「本…?」




「(ゴソゴソ)お、あったあった」


「それは風景の本、か?」


「うん。じっちゃんが言ってたんだけどさ、アラガミが出る前はこの本みたいな風景が広がってたんだって。それでどんな風景だったのか気になって時々こうして本を探してるんだ。絵でもいいんだけど持ち運びできないからね」


「そんな趣味があったのか…意外だな」


「わ、私だって人並みの趣味くらいあるよ。うーん…今日はこの一冊だけかな」


「しかしそういう風景なら聖域を見ればいいと思うんだが」


「確かに大自然なら聖域がピッタリだけど、風景っていうのはそれだけじゃないよ?家やビルの明かりに道路を走る無数の車と街灯…そういう人工の光も遠くから見ると綺麗なんだから!」


「なるほど…」


「いつかこの本みたいな風景を再現したいと思ってるんだー!絵や写真もいいけど、やっぱり実際に見るのが一番だし!カガイは見たい風景とかある?」


「いや、俺は特にない」


「ええー何かあるでしょ?例えば夕日とか海とか…」


「それはメイが好きなものだな」


「あ、そうだった」


「それに夕日も海も再現しなくとも既に存在しているだろう」


「…………」


「どうした?」


「…そっか、そうだよね。アラガミがいても、変わらないものもあるよね!流石カガイ、エリート優等生!」


「褒められてる気が全くしないんだが」


「んーなんかやる気出てきたー!ね、もし風景を再現できたらカガイも一緒に見ようよ!一人より二人の方が感動も共有できるし!」


「俺は別に…」


「(ワクワク)」


「……(ハァ)わかった。気長に待つとしよう」


「(パアァァァァ)うん!」







変わるもの、変わらないもの
((ピピピピ)はっ!?やば、もうヘリ到着してる!?ご、ごめんカガイ…)(着てしまったものは仕方ない。すぐに向かうぞ)(う、うん…(あれ?お咎めなし?))(この無駄にした時間分はきっちり取り戻してもらうからな。報告書はヘリの中で書くぞ)(そうでもなかった!!)



庵島様大変お待たせしました…!
たいした話題とオチになってませんが、こういうほのぼのしたのが好きでして…安易な方に逃げてすみません←
リクエストありがとうございました!

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