以前の日記に載せていた妄想文の一部です。パラレルとエロ多め。
こぎつね妄想 【1】(パラレル呂遼)
2006/03/24
また変な呂遼妄想をしております。
ええと、まんが日本昔話的な妄想です。
年貢とか地主とか、ナニソレなものなので、ナニソレとおもった方はそっとブラウザバックしてください。
ちなみに黒江は歴史が大層苦手ですので、時代考証なんかめちゃくちゃです。
一番の注意事項→張遼がきつねでちょいショタ
こぎつねもうそう
呂布は新しい任地にやってきました。
この村の地主だった親戚に代わり、土地を治めるためです。
強い日差しの中歩いていると、村の入り口に小さなほこらが見えました。ちかくには、ちょこんと子狐が座っています。
黒い瞳でじっと呂布を見つめてくるので、なんとなく近寄ってみます。子狐は逃げません。
呂布は持っていた握り飯をぽんと草の上に放って再び歩き始めます。
村に入った頃には、もう子狐のことなど忘れてしまいました。
村人たちは、新しい領主に困惑していました。
亡くなった地主の親戚だというこの男は背丈がとびぬけて大きく、体つきも岩のようにがっしりとして、眼光も鋭く、まるで話に聞く鬼のようです。
日が経つにつれ、『鬼のよう』は見た目だけでないことに気付きました。
以前よりも収める年貢の量を増やされたり、収められなかった村人への仕打ちがとても酷いものだったのです。
また、実際に鬼の子孫だという噂もあり、誰も男には逆らえませんでした。
一年が過ぎ、疲れ果ててしまった村人たちはある日密かに集まって、ほこらへと向かいました。
真夜中の、冷たい月が見下ろす晩でした。
「幸運の壷と言われています」
村人のひとりが呂布に貢物を持ってきました。
古びた、でもありふれた形の壷です。
「貴方さまの長寿と子孫繁栄を願って捧げます。どうぞ、お受け取りくだせえ。ただし、蓋を開けてしまうと幸運が逃げるそうです」
正直な話、呂布はその壷にまったく興味を惹かれませんでした。
それでもそそくさと帰ってしまった村人に、突っ返しに行くのも面倒です。
とりあえず蔵にしまっておこうと持ち上げると、後ろで何かの気配がしました。
な、なんかそんな感じのナニソレな話、です。
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