武将、芸術に触れてみるの巻
「おはよう丈花ちゃん・・・って何その顔!般若みたいだよ!」
「うるさい顔面ペイント!仕上げに思いのほか時間がかかっちゃって、気が付いたら朝になってたの!」
「そういえば丈花殿は画家でございましたな!しかし、某は丈花殿の絵を未だ見たことがありませぬ・・・」
「・・・え、何、見たいの?」
「見とうござる!」キラキラ
「いや、私の絵を見せるのは恥ずかしいから・・・・・・あ、そうだ!」
東方家 美術品ルーム
「ほう、これはなかなか」
「しっかし、本当に丈花の家は広いよなぁ。俺の城よかでけぇんじゃねぇか?」
「武将が何言ってんのよ!ここは死んだ祖父さんが集めた西洋東洋問わずの美術品があるから、絵が見たければここで見なよ」
「心得ましたぞ丈花殿!しかし、これだけの数の絵、何処から見ればいいのかわかりませぬな・・・」
「まぁ最初は日本画からでいいんじゃない?あそこが浮世絵コーナーで、あそこは水墨画コーナーね」
「丈花、この絵を描いた者は何者だ」
「案の定その絵に食いついたな元就・・・。それは三谷祐資っていう画家が描いた絵。太陽の画家って呼ばれててずっと太陽の絵を描いている人だよ」
「今すぐその者の描いた絵を我によこせ」
「よこせって何だよ!!いい加減に自重ってものを覚えろ!!」
「三成、ぬしも少しは見ていけ。この地獄草紙はなかなか見物だぞ、ヒヒヒッ」
「絵などくだらん。私は鍛練に・・・」ドンッ
バサッ
「やれ、ぬしがぶつかったせいで落ちた絵よ。ぬしが拾って元に戻せ」
「・・・仕方あるまい
・・・・・・・・・・・・
!?」
「三成、何か落っことした?傷とかついてない?」
「貴様、丈花・・・・・・!!!」ゴゴゴゴゴゴ
「え?」
「これが、秀吉様だと・・・・・・!?」ゴゴゴゴゴゴ
「・・・あ」
「この秀吉様の持つ強大さや威厳の欠片もない貧弱な猿のようなこの男が、秀吉様の肖像画だと・・・・・・!?」ゴゴゴプッツン
「ちょっとちょっとちょっと!!それ描いたの私じゃないから!!っていうかあんたらがいた戦国時代のこの世界での戦国時代は違うから!!ここでの秀吉はそんな感じだったってだけで・・・・・・」
「貴様アアアアアアアアア!!!私に殺されたいかアアアアアアアアア!!!」
「話は最後まで聞けやオラアアアアアアアアア!!!」
丈花ちゃんが画家設定なので絵画ネタ
▼ ◎