名前:神成 隆人(かみなり たかひと)。秋田出身で30代前半くらい(月島軍曹と同年代)。眉目秀麗な風貌。(モデルにさせていただいた方がいます)

　陸軍教導団出身。教導団では学術優秀で品行方正だったため、卒業後は士官学校へ転向が許されたほどだった。日清戦争に従軍しており、当時は第二師団の歩兵第四連隊所属二等軍曹。日清戦争での活躍が認められ、特務曹長へ昇進した。

　日露戦争で片腕を損傷し、現在は義手。義肢を作ってくれた有坂中将を尊敬している節がある。
　日露戦争時に少尉への進級を打診されたが、片腕の損傷によりその話はなくなり特務曹長に留まる。

　日露戦争後はもっぱら下士官兵の人事を担当しており、基本的にデスクワーク。中隊事務室に席を置き、諸勤務の割当や進級・賞罰を和田大尉に立案するなど下士官兵の管理をしている。兵の身上調査書を維持・保管しているため兵個人のことには詳しい。立場上、下士官兵らに恐れられることが多い。一応個室もある。

　元々は狙撃手で凄腕として有名だったが、負傷して義手になった後は当時ほどの精密な狙撃はできなくなっている。

　性格は冷静沈着、教導団時代と変わらず品行方正で部下からの尊敬や信頼も厚い。

　鶴見中尉やその部下のことは反乱分子だと認識しているが、彼の日露戦争での実績やそのカリスマ性は高く評価している。自身も中央には不信感を抱き始めているため、造反も本部へ密告もすることなく鶴見たちの様子を伺っている。


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