Disapper tear

 静寂の中で思うのは





「お、いたいた。」
アリアが結界石を見付けるとトカゲの様なモンスターが襲いかかってきた。
それを飛び退いて避けると、トカゲの他に石の形のモンスターが晶術を放ってくる。足元を飛来していった石つぶてを何とかかわして距離を取った。

「晶術っておいおい……」
結界石、とシャルティエは言っていたが、このモンスターが結界の要なのだろう。
アリアは肩を竦めると、もう一度飛んできた石たちを跳躍することで避け、長い距離を作る。


「──焼かれちゃいな!」
距離を詰めてくるトカゲから倒してしまおう。
そう決めたアリアは即座に手のひらに晶力を集めた。この高揚感はとても居心地のいいものだと度々思う。

「イラプション!!」
右手を向けると、集まった晶力が放たれて床に変化をもたらした。
変化した床は溶岩を噴出して、モンスターを焼き尽くす。焼かれているモンスターたちの間を駆け抜けて、アリアは剣を振り上げた。



「だあっ!!」
勢いを殺さず振り下ろす。モンスターは案外脆く、剣でも容易に破壊できた。
モンスターたちはレンズを残して霧散する。それを拾い上げて周囲を見渡すと先程は確認できなかった石を見つけた。


「なるほど、結界石はモンスターの体内に隠してあったのね。だから最初なかったのか。」
おそらくは晶術を使ってきた、石の形をしたモンスターの核として機能していたのだろう。
アリアがそれを倒したことにより外殻が剥がれて核が出て来たというわけだ。


青白い結界石に近付いて、アリアは剣を突き刺した。




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