Love & LuxuRy

〜恋の動詞〜
[ただいま41P]



1〜20
焦がれる
追いかける3 黒羽と白石
諦める3 真田と千石
懐かしむ
望む
願う1 遠山と千歳
想う
見つめる
悩む
惚れる
逃げる2 真田と千石
囁(ささや)く
慰める
別れる
待つ
ときめく
自惚れる 乾と跡部
触れる
寂しがる
思い出す



21〜40
誓う
躊躇う 幸村と千石
弄(もてあそ)ぶ
出会う1 天根と桃城
微笑む
拗(す)ねる2 千歳と白石
奪う
溶け合う4 白石と千石
抱きしめる1 銀と千歳
重ねる
隠す3 真田と木手
染める
放す
戯れる
求める2 真田と千石
傷つく
壊れる
気づく3 銀と千歳
伝える オサムと謙也
疑う2 桃城と侑士



41〜60
憂う
応える4 佐伯と葵
祈る
眠る
振られる
眩(ま)う1 柳と千石
見つける1 柳と切原f/真田
忘れる
信じる
振り払う
寄り添う
泣く3 真田と千石
握りしめる
なぞる
慕う
憧れる
疼(うず)く
絡める
惹かれる
騙す4 桃城と侑士



61〜80
照れる1 銀と千歳
舐める
誤魔化す
確かめる1 銀と謙也
巡り合う
絆(ほだ)される2 白石と千石
縋(すが)る1 財前と謙也
悔やむ
攫(さら)う
甘える
選ぶ
失う
狙う
飽きる3 乾と跡部
妬む1 銀と千歳in四天
嘯(うそぶ)く
掴む
手に入れる
秘める
悟る1 オサムと謙也



81〜100
振り回す
撫でる
茶化す1 謙也と白石
輝く 真田と千石
気にする 銀と木手
受け入れる
呼ぶ2 桃城と侑士
持て余す4 切原赤也
焼き付ける1 乾と手塚
突き放す
溢れ出す1 銀と千歳
近づく
守る2 オサムと謙也
惑う
夢見る0 乾と柳
叶える
頷く2 銀と千歳
恋(こ)う1 真田と千石
感じる1 乾と跡部
頼る



101〜111
捨てる
擦れ違う
刻む1 オサムと謙也
探す0 乾w/202号室
憎む
誘う
振り返る
狂わせる
温める
口付ける
恋する



thanks to





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これの続き




『怒ってたとしても、そうだな。余程じゃないとパッと見は俺も分からないよ』

『だよねぇ……』
『でももう謝ったんだろ、済んだことじゃないか』


 成る程 お前は
 俺があの時 怒ったと思っているんだな




─(“奥さん”、か……)




 実際は お前が男相手にもそういう台詞を吐けると知り
 少し興味が湧いただけだ

 ただ同時に 訂正させる必要も生まれた
 俺はネコじゃない

 ステーキのせいで弦一郎の口がきけずにいたのは 俺にとってのラッキーだった


『柳君……部屋帰るってさっき』
『帰ったぞ。今戻ってきた』


 まずはこれ見よがしに世話を焼いてみせ 意識させてみる
 千石は英字もろくに読めないし 洗濯機のボタンも押せないから楽なものだ

 計算通りの反応 逃げ込む場所も想定済みだった

 俺より上手なはずだと最終的に精市を選ぶ 勘の鋭さ
 通りを三つ程歩くだけでアクシデントに見舞われる 引きの良さ




──『すみません』




 ふと赤目の後輩が頭をよぎったが 似ているようで幾重も違う
 奴の面倒を見過ぎたせいか 目の前の丸い瞳がやけにかわいらしく映ったんだ


『宿舎から脱走者が二人だ。一人は赤也、もう一人は跡部じゃない』


 だから俺は
 投げられた問いにも 答えてみることにした

 精市の完治に希望が持て 毛利先輩とのわだかまりも解けたばかりで
 少々 気が緩んでいたのかもしれないな


 千石を更に からかってやろうなどと




──『僕の彼氏が貴方の奥さんにぶつかってしまい、申し訳ない』




 場を収めるのにも 効果的ではあったはずだ

 俺のことなど これっぽっちも考えたことはないだろうから
 せめて今日ぐらいは 昼間の失言の詫びとして

 頭の中が 俺で一杯になれば良いと




──『叱っておきますので』




 これで 少々の手荒なことも許してもらえるだろう
 腰を寄せて連れ歩かれても 大した抵抗も出来やしない

 壁に押し付けられても 俺に逆らえないはずだと




─(違う……)




 そこで 俺は気付いてしまった

 この状況を 楽しんでいるつもりでいたが
 むしろ 喜んでいるのではないかということを

 抵抗出来ない 逆らえないでなく お前が
 イレギュラーバウンドすら計算できる この俺の思惑を通り越し

 嫌がってすらいないことを


『──、分かっ、た』


 どうして 頷いた
 その瞼を疑いもなく閉ざされ 眩暈がした

 今ならお前を どうにでも出来るんじゃないかと
 俺を受け入れていると 錯覚してしまう程に


『っ、』


 この行為は彼らへのポーズであり 千石への悪戯のはずだったのに




─(もし俺が、本当に……)




 そう考え始めてしまえば どちらも上手に出来なくなってしまっていた


 愚かな脱走者を困らせるためには 何処へ
 愛らしく愛おしい恋人になら どれ程に


 唇を 落とせば良いのか


『俺は今、お前の“彼氏”なんだ』


 いっそのこと 否定されたくもあった
 『俺をからかったってイイコト無いよ』と 普段のお前なら言うはずだった

 さもなくば また馬鹿正直に答えるに違いないんだ
 『聞こえてなかったよ』『英語分からなくて』と

 違うか 千石清純


『だが少なくとも──、』


 そう 全ては
 ここが異国の地だからこそ 起きていること

 合点がいった俺の 締めの一言はやけに消極的になった

 もちろん “良い奥さん”がお前にこんなことをするはずはないし
 間違っちゃいないだろう




『そうだね……柳君、超カッコいい、かも、っ──、』




 要するに 俺にはもう
 お前の甘ったるい 思わせぶりな台詞を聞ける余裕が無くなっていた

 だから 封じただけだ


 俺の眩暈は その時 お前にも伝染ったのかもしれないな




「……丸井クン、さっきから千石クンの姿が見えませんが」
「キテレツ、遅ぇだろぃ。熱出てんだ、円陣済んで力尽きてたぜ」

「そういえば昨晩もぼんやりしていましたねぇ、彼」
「何か体に合わねー変なモンでも食ったんじゃ……あれ、だったら腹壊すか?」
「いずれにせよ、油断はいけませんね」
「手塚かよ」




 お前にとって 俺は“合わない変なモノ”だったろうか


 頭が俺で一杯になったなら なっているのなら
 お前は一体 どんな感情で心を満たしている

 もし その熱が引いてもなお 俺とのことを覚えているなら


 その時は




end
いやほんとまた円陣の後から
どこにもいないから


眩う(まう)




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