配属先


俺が一区にあるCCGの本部へ戻ると目の前に黒磐特等が仁王立ちしていて待っていた

「帰ってきたな!九社前!」
「わざわざ出迎えですか?黒磐特等」
「今から、和修総議長と和修本局局長の元へ行く」
「はっ!?俺なんかしましたっけ!?」

和食総議長ーーー和修常吉。
見た目はおじいちゃんだが、このCCGの長であり、現和修家の当主である人物。
和修家はCCGに対して大きな発言力がある。てかしかたねぇことなんだがな
あとSSSレートの喰種を倒したとか倒してないとか…?

そして和修本局局長ーー和修吉時。
総議長の息子であり、このCCG全体のNo.2
式典ではこの人が表立っている。 
まぁ、この人の性格は和修の人間の中ではかなりまともの方だ、てか温和な人だ

こいつの息子はクソ面倒だがな
つまりはこの2人はCCGの核の人物だ

そんな人達が一介の上等である俺が呼ばれる。局長ならまだしも総議長もいる。

「(わけわかんねぇよ…俺なんかしたか!?いや、まず俺が喰種の時点で問題ありだけどさ!)」

そんな俺の心の中などつゆ知らず黒磐特等は総議長室へ足を進める

「着いたぞ」

ハッ、と顔を上げればでかい扉。
明らかに違う雰囲気が流れ出ているこの扉の奥こそ、CCGのボス和修総議長の執務室だ。

「和修総議長。黒磐特等捜査官、九社前上等捜査官をお連れしました」


「……入りなさい」

そこに足を踏み入れれば目の前には強者のオーラを放っている老人が椅子に座っている。
この人このCCGの長。和修常吉総議長だ。

「一体どういうご用件で一介の上等に過ぎないこの私を総議長の元に…」
「九社前仁哉上等捜査官。貴方には有馬班への配属を言い渡す」
「え……」
「そして、准特等へ昇進をいい渡す。正式な式典はまた今度まとめて行うとする」
「は!?え、ちょ、待ってください!なんで…俺が昇進して、更に有馬班に配属って…」

「嬉しく思わないのか?九社前上等」
「そういうわけでは…」

いや、正直言うと最悪だ

ただでさえあのエリート&最強のCCG切手の猛者たちが集う有馬班…
俺が喰種だということがバレたときが一番大変だ
なんたってあの有馬さんのクインケはほんとにおかしい。あんなもの使われて誰が勝てんの!?ほんと隻眼の梟はよ倒せよ!!俺が昔やったとき傷の修復にどれだけ時間がかかったことか!まじほんとあんなやられたのあの時以来だわ
優男かと思ったらとんだロールキャベツ男子(物理)だよ!

ほんとにさ…あの人倒したら喰種界に恐怖は蔓延しないと思うんだ…

「で、どうするんだ?受けるのか?受けないのか…」

「……えっと…」

正直まじ困るわぁ…ほんとによぉ…

「まず…俺が有馬班に異動というのが…理由がないと思うのですが…」




「有馬くん直々の申し出だよ」









あれ?俺死亡フラグ?いやそんなわけねぇわ





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