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毎朝毎朝私の隣はうるさい。いや、毎朝じゃない、朝も昼も放課後もなんなら休み時間すべてがうるさい。何がうるさいっていうと、

「苗字さん、おはよー!今日も可愛いね。俺は今日も苗字さんと挨拶できて超嬉しいよ。にしても 苗字さんの黒タイツ姿マジ可愛い。」

コイツのせいだ。先週の席替えで私の隣になった森山由孝のせいだ。隣りに机を置くなり、いきなりの自己紹介とともに「苗字さんってすっごく可愛いよね!苗字さんみたいな可愛い子が隣なら笠松が後ろにいても気にしない!! 」なんて言い放ったのだ。何が可愛いだ。結局は誰にでも可愛いとか言ってるんだよ。アイツが可愛いとか言うたんびに、クラス中の誰もが私たちを見て、誰もが笑う。こっちまで恥ずかしいじゃないか。私は目立ちたくないのだ。穏やかに学校生活を送りたいのだ。なので、それから無視を決め込むことにした。だがしかし、今日も今日とてうるさいのです。

「 苗字さんの字ってちょっと丸くて可愛いよね。手も可愛いからかな?」

「………………」

「 苗字さん聞いてる?ねー?聞いてるのー? 」

「はいはい、聞いてますよ。字とか手とかどこが可愛いのか分からないけど、とりあえず、授業はきちんと聞こうね、森山君。」

「はーい、 苗字さん!あ、でも、勘違いしないでね?俺誰にでも可愛いとか言ってるわけじゃないから。よろしく。」

勢い良く返事された後の言葉が全く意味不明だったが、こんなの相手にするより前向いた方がいいなと思いさっきの言葉を無視する。いつの間にか授業は半分を過ぎていた。ふと、隣の森山由孝をちらりと見ると、結構真剣な目で授業をちゃんと受けていた。

「(なんだ、そんな目出来んじゃん。)」

彼の真剣な眼差しに少し感動して、再度じっと森山由孝を見てると彼と目があった。彼はどうしたの、と言いたげな顔をしていて少し面白かった。さっきの意味不明な言葉のお返しにあっかんべーをしてやると彼は目を細めて笑った。その顔はなんだか様になっていて普段の彼とは違う顔に私の心臓は少しだけほんの少しだけ早くさせた気がした。


それは黒板の文字が白から赤に変わった時の出来事だった。


隣室の不快音
(うるさいんだよ、べー)
(うわ 、苗字さん激カワ!!)
(なんか悪寒する……)



─────────────

あれ、私が書く森山くんはなんか変な人が多い気が……
気のせい気のせい、きっと気のせい。

森山君が主人公ちゃんが好きすぎて、隣になれたのが嬉しい気持ちがでてればいいかな。一応偽装といえば笠松先輩と森山が同じクラスだったか忘れたところかな?同じクラスにしちゃいました。そこかな。
笠松先輩との絡みも入れたかったんだけど、書きませんでした。それは読者の皆様の想像にお任せいたします。

そんなこんなで森山君完成!

お疲れ様でした。

3万hit、森山 由孝、一つ目、終わり。



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