「ねぇナツ、最近ルーシィ何かに悩んでるみたいだね」
「あぁ、そういえばそうだな」
・・・何が「そういえばそうだな」よ!!
あたしの悩みはアンタなのに!!
「ルーシィ、悩み事ならオイラが聞くよ」
「遠慮しとくわ」
「俺が聞いてやろうか?」
「い、いい」
最初ナツにあったときはなーーーーんにも思わなかったのに。
今じゃ頭の中はナツのことでいっぱい。
最初は無意識でいようなんて思ってたけど、やっぱ無理!
ナツを見たら顔が赤くなるし、ドキドキするし!
だから最近はちょっとナツを避けているんだ。
「なんだ、アイツ」
「ルーシィナツに冷たいね」
「俺なんかしたか?」
「オイラにきかないでよ」
そんな二人の会話が後ろから聞こえてくる。
あーーぁ、きっとこんなんじゃナツに嫌われるよ・・・
そんな気持ちは胸にしまって、あたしはふと前を見た。
するとカウンターで珍しくグレイが一人でお酒を飲んでいた。
あたしは気晴らしにグレイのもとにいってみることにした。
+++++++++
「あ、ナツ。ルーシィグレイのとこ行っちゃったよ?」
なんだよ、ルーシィのヤツ。最近俺を避けやがって。
なんか気に触るようなことしたか?
「ふーーーーーーん」
「気にならないの?」
「・・・・そりゃあなるけどよ・・」
しかも最近グレイのとこにばっか行くし、まさかルーシィはグレイのこと・・・
「もしかして、ナツってルーシィのこと好きなの?」
「なっ///」
なんだこの野郎!!猫のくせにこんなこと聞きやがって!!
「図星なんだ〜」
「う、うっせえ!!」
「ナツ、そんなに気になるならルーシィになんで避けるのか聞いてきたら?」
「おいおい、俺は気になるなんて一言も・・・」
「じゃあなんでいっつもルーシィのこと見てるの?ルーシィがグレイと楽しそうに話してたらナツすっごく悲しそうな顔するよ!」
「なっ・・・」
ハッピーは真剣だった。
俺はその気迫に負けてしまった。(猫に負けるなんて・・)
「行ってきなよ。ほら、またグレイと話してるよ」
「・・・だって、いつもグレイといるってことはルーシィはグレイのことが・・・」
最近、感じてはいたんだ。
ルーシィは俺を避けてグレイのところに行く。
そしてグレイに頭なでられたりして笑ってるんだぞ!?二人の間にあまーい雰囲気が漂ってるんだぞ!?
そんな光景を見たら、誰だってルーシィはグレイのことが・・・
「・・・本当、ナツは鈍感だね」
「なんだと!!」
「じゃあルーシィとグレイを見てて。絶対ナツはルーシィのとこに行くから」
「は?なんだよって、行っちまった・・・」
ハッピーは俺をおいて、グレイのとこへ飛んでいった。
+++++++++++
「なんかごめんね、いつも愚痴なんか聞いてもらって・・・」
「いいって、仲間だろ?」
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