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いつもの生活。

いつもの、自分。

きっと変わらないまま、ずっと、続く。



『はよっ、神尾。』

「よっ、沙弥。今日は早いな?」

『ああ、今日は珍しく早く目が覚めたんだ。いっつも遅刻ぎりぎりなのにな』

「先生の怒鳴り声、聞かなくて済むな。」


通学路で神尾を見つけて、いつものように会話をする。

『あれ、深司じゃないか?』

もう一人、あたし達の前を歩いてる奴。



『おーい』

「・・・。」

「深司ー。」

「・・・、神尾か。」

「神尾か。ってなんだよ、目が死んでるぞ」


『あたしには何も言わないのか』


伊武の酷い態度は何気に傷つく。いや、傷ついた。


「ああ、お前か。」

『酷くないか?』
「酷くない。―・・・早く来たお前が悪いんだし・・・」

『聞こえてますよー?』

「あーあ・・・朝からテンション高すぎ・・・静かにしてほしいよ。まったく・・・」


『聞こえてんだけど』


「やめろよ二人とも・・・」


神尾が仲裁に入る。
これだって、いつもの事。中学に入学した時、ひょんなことからあたし達三人は仲良くなった。


時間はあっという間に過ぎ、 学校が見えてきた。

「じゃあ、俺ら部室行くから。」

『ああ、後でな。』



ゆっくり、時間は流れ

ゆっくりと、
僕をその時間から弾き出す。




「・・・、はあ・・・。」

「深司、素直になれよ」

「・・・神尾に言われたくない。」



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