BSAA研究員としての閑話2


バイオ/クレア・スティーブとワイワイおしゃべり(スティクレ風味)。
「ピアーズ・ジェイクについて、どう思う?」

― ― ―
・ピアーズさんのことどう思います?
「す、すきです」
「あら」
「お、おお」
「…なっ、なな、なんですか二人してその反応は…!」
「フィオ… あなた、可愛いわね」
「えっ!」
「おう…可愛い奴だな。よしよし」
「うわぁ、何するのスティーブ!」
「あのフィオから積極的な言葉が聞けるなんてね… お兄ちゃんは感動したよ」
「本当ね。フィオったら大人しくて奥手な子だと思ってたけど、それだけ彼の事が好きってことね。お姉ちゃんも安心よ」
「…っ、わ、わたしだって、人を好きになりますよ。なることだってありますよ!」
「どうどう、フィオ… だけどなピアーズ、この俺のお兄ちゃん審査を抜けられるかな!?」
「何言ってるのよスティーブ… 兄さんからたまに聞くけど、ピアーズさんは将来BSAAを引っ張っていく期待のエースと言われる逸材らしいわよ。でもそんな有望な人物なら、女性からの人気も相当なものだと思うけれど… フィオ、大丈夫?」
「だ、だいじょう……ぶ…かなぁ……」
「なーに弱気になってんだよ! フィオなら大丈夫だ。フィオの可愛さと優しさで押してけ!ガンガン行け!」
「やけにスティーブ乗り気じゃない…?」
「いや、兄貴として応援するのは当然だろ!頑張れ、フィオ!」
「まあ、ね。…フィオ、ピアーズさんが好きって、本気なのね」
「…うん。本当に、本気」
「…なら、あなたは後悔のないようにやりたいことをやりなさい。あなたの悪いところは、やりもしないのに諦めるところ。後でうじうじすることないようにいろんなことやってやってやりぬいて、彼にアタックするのよ!」
「うん! 二人ともありがとう。私、頑張るよ!」


・ジェイクのことどう思います?
「ジェイクって誰だ?」
「うーんと、ウェスカーさんの息子」
「なにっ!」
「でもアンブレラとかバイオテロとかにはあんまり関わりのない世界で傭兵として生きてて、信じるものは己の身とお金、って感じのスレた若者。って感じかな」
「あのウェスカーに息子がいるなんてビックリよね」
「なあフィオ、ソイツにいじめられなかったか?」
「え?」
「『へっへっへ…嬢ちゃん金出しな。さもなくば…うへへ』…みたいな、さぁ…!」
「スティーブ…その妄想は何なの…」
「へ、いやだって、あのウェスカーの息子だろ! クセのある野郎だぜ…絶対にな」
「…私はあんまり話したことないんだけど、…シェリーと仲が良いんだよ、ジェイクさん」
「シェリーと…?」
「ええ、それはシェリーからも聞いてるわ」
「ジェイクさんが特別な血を持ってるとかで、合衆国からの命令が下ってシェリーが彼の護衛に向かったんだけど、どう見てもシェリーが守られる側だと思うんだよね… エージェントの訓練を受けたって聞いてるけど、ラクーン事件の時からシェリーには会えてないからあの時のかよわさのイメージが抜けなくて…」
「私も直接指導したわけじゃないけど、シェリーは強くなったわ。それは私が保証する」
「シェリーってあの"G"を埋め込まれたって子だろ? 訓練って、大丈夫なのかよ…」
「今のシェリーは自身に満ち溢れてるわ。自分のような犠牲者をこれ以上出さないために、そして親に翻弄された者同士、という共通点を持つジェイクとは何か通じるものがあったみたいで、うまくやってたみたい」
「ジェイクさんってああ見えて優しくて、シェリーにピッタリな感じなの! 私、あの二人のことちょっと応援してたりするんだ…」
「へえ… まあ、応援とか言う前にフィオはフィオで頑張らなきゃいけないけどナ」
「…確かに、そうね」
「……ぐ、頑張ります…頑張りますとも…!!」


― ― ―
ピアーズ=愛しのあの人
ジェイク=優しいヤンキー

130206
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