ロイに甘えたいけどこわい


「ロイ」
「ん?」
「…呼んでみただけ」
「あっそう」
「……」
「…ホントにそう?」
「……」
「フィオの目は、そう思ってないように見えるけど」
「…今の、ウソ。本当は…」
「本当は…?」
「……………かまってほしい」
「…本当に?」
「…本当。本当だけど…ホントのホントは、もっと…」
「……」
「…ロイが側に、隣に、いてくれるだけでいい」
「………ばかだな。もっともっと、欲張っちゃえばいいのに」
「いっぱいはいいの。ちょっとだけでいいから…それだけで私は幸せだから」
「…じゃあ、俺がもっと、って言ったら?」
「それは………私に拒否権は、ないよ?」
「…俺はフィオの望むままにするよ。アンタは小食だから一気に大盛りはキツいんだもんな」
「どうせ私は食事もアレもコレもいつまでもズルズルしてますよ」
「よくもまあ、飽きもせずにかまってくれてるよ。俺なんかに、さ」
「それ…私が言った方がいいセリフのような気がするけれど…?」
「言ったもん勝ちってか?」
「じゃあ私は負けかー」
「俺の勝ちだから、これな」
「…?」
「頭なでなでの刑」
「うわぁ…頭撫でられるのなんていつぶりだろう…」
「え、そうだっけ。俺はなんでかしょっちゅうフィオに撫でられるような…」
「…きもちい…」
「…猫みたいだな」
「ふふ………」


「…よーやく寝た。疲れてたんだな…ベッドに寝かせてあげよう、っと…」

- - -
ロイをなでなでしたいしなでなでされ隊です(他多数のロイ○○隊に所属していると見える)
150502
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