フラッシュの頭を覗きこんで


「……」
「…おぅ、喧嘩売ってんのか?」
「…あなたって他のロボットと何が違うのかなって思って」
「はぁ?そりゃオツムのデキが段違い…ってそりゃテメェもとっくに知ってんな」
「…人間もカタチが一緒なのは同じか。要はあなたが『フラッシュ』で、他のロボットは『フラッシュ』じゃないって事なんだよね」
「…テメェ馬鹿か? ンなことは当たり前だろーが。さすが人間サマは考えることがおかしいぜ」
「そうかな? 中身のフラッシュだけを他の機体に容れ替えたとして、それは果たして『フラッシュ』なのかな? あなたのコピー体を造って『フラッシュ』を二体にしたら、それはどちらが…どちらも『フラッシュ』なのかな?」
「……………あほらし。やっぱ人間って馬鹿だわ」
「まあ超高性能ロボット様と違って、こんなしょうもない事考えれるのも人間の特権ですし…ね?」
「うるせーよ」
「ふふっ。フラッシュったら優しいの」
「はぁ? 今のをどう取ったら優しいなんて思えんだよ」
「えへへ…だからフラッシュって好きだよ。そういうそっけない優しさが、さ」
「…さすがの俺も理解不能だ…もうコイツにはついていけねぇ」
「大丈夫だよ。引きずってでも一緒に連れてくから」
「…首輪でも付けられた気分だぜ…」

- - -
ひねくれが二人。

150128
*次へ | back | 前へ#

◆top


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -