スネークに涙を味見される


「これは涙。目に汚れが付着したのを感じると反射的に溢れてくる洗浄液のようなものなの」
「ここらがそんなに汚れてましたっけ…?」
「……」
「俺知ってますよ。涙って汚れを洗い流すものだってのは。あと、人間の感情が昂った時にも流れるって事も知ってます」
「そっか…」
「…涙って、」
「…?」
「透明ですね、やっぱり。…汚れてなんかいない、綺麗なもんです」
「…汚いさ。人間に綺麗な所なんて一つもないよ」
「そうですか?」
「…っ、何をする…?」
「うーん、悲しい味がしますね、涙って」
「悲しい味ってなに? 涙の味でそんなことが判別出来るの?」
「悲しい時の涙って特別しょっぱいらしいですよ。ナトリウム分がだいぶ濃いですね…大丈夫ですか?」
「………もしかして、なぐさめてくれてるの?」
「そうなりますかね」
「…スネークのなぐさめかたって、変だね」
「怒らせるのは得意なんですがねぇ。どうにも怖いですよ…壊れてしまいそうで」
「…涙、止まったよ」
「本当ですか? それは、よかった」
「ありがとね」
「お礼言われるほどの事はしてませんって」
「してるよ。私はそう感じてるよ? ありがとう…スネーク」
「よしてください。そんなに言われると照れます…」
「ふふ…」

- - -
かくたびにスネークさんキャラ違うんですけど…?
今回は純粋に従順さんですね。

150122
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