X)レプリ主)負傷をXさんZさんに労られる


「いやー、派手にやっちゃったよ。エックス」
「やっちゃったよ、じゃないだろ!」
「あはは」
「何で笑ってるんだよ…左腕がないんだぞ?」
「腕がなくなったことないからさ、ちょっと新鮮だなと思って、面白くて!」
「…不便なことはあっても面白い事はないと思うけどな…」
「こんな時人間だったら痛みに苦しんで泣きだしたりするんだろうね。人間じゃなくてよかった。痛覚オフ機能がないだなんて考えられないよ」
「…」
「いっひゃいひゃい!!あにすんのぉえっくす! 痛覚オフは左腕しかしてないんだって!」
「…痛みがあるから、痛いって分かるんだろ」
「? …えっくす、てぇはなしてよ〜!」
「お前ら、こんなところでイチャつくな」
「あ、えろ!えろ!」
「…エックス、手を離してやれ」
「あ、ああ…」
「いったた…あ、ゼロ!またデスクワークサボってるの?」
「負傷したっていうお前の見舞いにでも行ってやろうとしていたのになんだその言い草は」
「そりゃご立派な言い訳で…」
「今日は訓練の日だと言っていなかったか?訓練で腕を失くしたのか?」
「あーまあ、そんな感じです。張り切り過ぎて、うん」
「弱いくせに無理するな」
「弱いから無理するんだよ。無理してでも強くなりたい。早く君たちと肩を並べて戦いたいんだ。 早く、エックスとゼロの仲間になりたいんだ」
「フィオ、君は変な事を言うね。おれたちはもうとっくに仲間じゃないか」
「…まあ確かにそうなんだけど、そうじゃなくて…」
「確かにオレたちは仲間だが、フィオが言いたいのはつまり、戦友って事か?」
「そう!戦友と書いて"とも"!」
「ほう…面白い事を言うな。ならとっととその無様な左腕を直すんだな。相手くらいはしてやる。…"とも"としてな」
「…!うんっ! ねっ、エックス。私を抱っこしてダッシュでメンテ室に連れてって!」
「な、なんでおれがそんな… 今だって肩を貸してあげているだろ…?」
「だってその方が早いし、腕が片方ないからか体のバランスうまく取れないし… 歩くのだんだんめんどくさくなってきたし…」
「自分の足でしっかり歩け。馬鹿」
「めんどくさがりでサボり魔のゼロにそんなこと言われたくないなぁ…」
「ゼロはそろそろ仕事に戻った方がいいんじゃないか?隊長に叱られるぞ。フィオも…メンテ室まで付いていくから、そこまでは頑張ってくれ」
「っへへ、実は結構、キてるんだよね… 駄弁ってないで行こうか。よろしくエックス。ゼロも、ありがと」
「フン。早く行け」

- - -
「おれ」って、平仮名のおれってなんかいいなぁ。
エックスさんの一人称ちょろっと調べてみたら「オレ」と「おれ」とがあるみたいで(X4がおれ?)。ゼロさんは「オレ」で、アクセルくんは「ボク」らしい。
ゼロさんはともかく、X6以降は未プレイだからアクセルくんは全然わからんからなぁ。でも気になる…

140523
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