アースさんがグルーミング


「あ、あの…アース、さん?」
「なんだ」
「何をして、おられるのですか?」
「貴様の髪を繕っている」
「何故そのようなことをなされているのか、伺ってもよろしいですか?」
「貴様の髪が乱れているからだ」
「そ、そうですか…」
「動くなよ」
「はい…」
「勿体ないな… 貴様の髪は乱れている上に傷んで切れて、輝きも無い。どういう風にしたらここまで酷い状態に出来るのだ?」
「いや、逆に私があなたに聞きたいですよ。あなたのような素敵な髪はどうやって出来上がるのかを」
「それはもちろん、手入れを怠っていないからだ」
「…私は手入れを怠らない人間に見えますか?」
「見えないな。見るからに怠惰に堕落した人間だ」
「そうでしょう? ほほう、アースさんもだいぶ私のことをわかってきアダダだだたたたァ!!?」
「髪が絡まっている」
「いたい!アースさん、痛い痛い!!」
「情けないぞフィオ。人間の女は見映えを良くするために顔や髪や装いに気を遣う生き物だと聞いていたが… 貴様は女ではなかったのだな」
「それでいうなら潔癖症なまでに自分に気を遣うアースさんは女の人だったんですね」
「……」
「いたいいたいいたい!!!! ギブ!アースさんギブッ!!ごめんなさい!!」

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ズボラ系ヒネクレ女子と潔癖系俺様男子
…うん!(?)
140225
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