今日はとあるヤツを調査中。
髪の毛がショートで小学5年生の・・・
赤坂 みつき ―――ターゲットがほしいものを調査せよ。








surprise a birthday!!











「え?みつきがほしそうなものか?」

あぁ、何かないか?ほら、俺ってまだみつきとあまり関ってないし・・・

「・・・タケル、何かみつきのほしそうなのってあったか?」
「うーんとね・・・ゲームとか?」
「・・・それはタケルがほしいモノだろ?
俺たちも長くいるけどあまりあいつが欲しがりそうなのはわからないかな。」
そっかー・・・ならしょうがねぇよな。
「だったら空に聞いてみろよ。なんかいい情報あるかもしれないぜ」
そっか!だったら行ってみる。サンキュヤマト。
「あぁ!・・・いっちまったよ。・・・太一そんなに急ぐ事なかったのにな・・・。」





空・・・空っと・・・あっ!そこのお前!お前空とよくいるよな?・・・ぇ?
空はいない?何処行ったかもわからないのか?・・・
うーん・・・しょうがねぇ。
・・・お前どうしたんだよ・・・。ぇ?俺?



俺は八神太一お前と同じクラスだろうが覚えておけよな。
それに今、俺は猛烈に忙しい、お前に構ってるヒマねぇんだよ。
え?みつきの欲しいものを一緒に調査してくれるって?・・・・
まぁ、人手は多いほうがいいけどさ・・・。
なんで俺がみつきの欲しい物を捜してるかって?
・・・そりゃー、あいつの誕生日が今日だからだよ。
あっ!だったらもう一人聞く相手いるじゃねぇか!
お前も来いよ!手伝うんだろ?





やっほー!光子郎!
「太一さん、それに・・・」
・・・・あぁ!俺の隣にいるのはちょっとな・・・。
「・・・みつきさんの事ですよね?」
さっすが光子郎!で、みつきの欲しそうなのわかるか?
「前に一緒にチャットしていたときに欲しいものを聞いたんですが結局
あまり収穫はありませんでした。」
んだよー・・・でもとりあえず聞けたんだよな。
「えぇ。 みつきさんが欲しいものは・・・・」
・・・紙にわざわざ書いてくれたのかー、サンキュ!光子郎!
「あ!太一さん!廊下はあまり走らないで下さいよ!」











えーっと、みつきの欲しいもの・・・
1:TV・・・パス。
2:ケータイ電話・・・あいつもう持っているからパス。
3:サッカーボール・・・・あいつは男か!
なんだよ、あんまり役にたってねぇじゃねぇかよ。
お前だったら何が欲しいと想う?
ほら!お前とみつきとよく話してるだろ?
それに女ってよく欲しいものってわからないし・・・。
・・・あぁ、スカートとか洋服かー・・・・あいつのサイズわからないしなー。
もっとさ!簡単で手軽にあげられるものってもっとないのか?
!・・・なんでお前笑ってんだよ。・・・は?
んなのあげられる訳ねぇだろ!変なヤツだなお前も。



・・・サッカーボールだったら、俺でも買えるか・・・
・・・・・・・・おい、何もう帰ろうとしてんだ?付き合うって約束だろ?
約束はちゃーんと、守ってもらうぜ?










えー・・・と、って人が多いなー、まぁ、休日だからしょうがねぇか。
公式サッカーボールの方がいいかな。
え?あっちに公式サッカーボールあるって?
・・・・ん?あのピンクのテンガロン・ハットの女の子って・・・
ぁ、こっちに気が付いた。やっぱり・・・
「あら?太一さんじゃない。」
あっミミちゃん!どうしたんだ?そんなに買い物いてさ。
1・・・2・・・3・・・全部洋服の生地だな。
「え?今日はみつきさんの誕生日だからあたしがデザインしたお洋服を
作ってあげようと想って・・・あれ?そっちの子は?」
あぁ、みつきの友達。
「へぇ、太一さんもすみに置けないわね!」
おいおい!勘違いするなって!
こいつが一緒にみつきのプレゼント探すってうるさくてさ。
「なに照れてるんですか?」
だから〜・・・。
「で、みつきさんのプレゼントは決まった?」
一応サッカーボールにみんなのメッセージ入れようかと想ってさ。
これがそのボール。
「へぇ、そういえばプレミアリーグとかの習わしでそんなのありましたよね。」
中々知ってるじゃん。
まぁ、使ったボールじゃなくて悪いとかは思うんだけどさ。
あ!ミミちゃんのメッセージも頼むよ。
「OK!任せて!」
・・・・サンキュ。じゃぁ。
「はい!太一さんも他の人達のメッセージ集め頑張って下さいね!」











空・光子郎・ヤマト・タケル・丈・ミミちゃん・ヒカリのも書いてもらったし・・・
・・・やっぱり俺のも書かなきゃだめ・・・だよな。
!そんなに見るなよ!恥ずかしいだろ!?
え?お前も書くって?・・・しょうがねぇな!ほら、ペン。
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
・・よし!これでOKだな。今日はサンキュな。
今度何か奢ってやるから待ってろよ!じゃな!















「みつきさん!誕生日おめでとうございます!」
「えーっと・・・君は確か」
「はい!同じ小学校の2年の大輔っていいます!」
「あぁ!よく太一を慕ってる君か!」
ぴんっとみつきの頭の中で目の前にいる少年:本宮 大輔という少年を思い出した。
前にも一度どっかであったことのある少年だった。
というかみつきもサッカークラブに入っているから
見たことのあるのは当然の事だった。
確かヒカリちゃんと一緒の同い年・・・。

「これ、太一さんからです。」
「え?」
「これ届けてきてくれ・・・って言われたんで」
「そうなんだ、ありがとう大輔くん。」
玄関でありがとう、と会話をしたみつきは大輔という少年と別れた後綺麗に
包まれている袋についているリボンを取った。




最初に誕生日おめでとうって言ってくれたのは電話してくれた
空だった。

『お誕生日おめでとうみつき!』
空がこんな夜中に電話してくれるなんて予想外でみつきも驚いていた。
その次にヤマト、タケル。
『お誕生日、おめでとう。』
『おめでとう! みつきさん!』
幼馴染のヤマトとタケルくん。本当は直接祝ってやりたかった・・・て
ヤマトがぼそっていった言葉は結構聞こえていたり・・・。
その次には光子郎くんから・・・
彼とはチャットしていたときに言われた。
『お誕生日・・・その・・・おめでとうございます』
文字で打たれていても光子郎くんが言っているよう聞こえる・・・。
文字でも照れられちゃった・・・。

その次には丈さん。
受験で大変だからと丈さんはメールで
『誕生日おめでとう。 みつきクン、これからもよろしく』
って・・・改まられちゃったり・・・。
そして、ついさっき・・・つまり大輔くんが来る前は・・・




「みつきさん!ハッピーバースディー!」
「ミミちゃん!」
この子:太刀川ミミちゃんが訪れていた。
しかも両手にはなにやら袋がかさばっていてよくわからないのだが・・・
みつきの部屋にずんずんっとあがりこんでくるミミはにこっと満足そうな、
いや・・・むしろ情熱を燃やしている目でみつきをじっとみた。
「さぁ、みつきさん!準備はいいよね!!」
「ひっ」





ミミちゃんが持ってきた服はめっちゃ高い布を使った洋服で・・・
(それでも可愛い服だと思ってしまう自分は一体・・・・)
しかもミミちゃんが自作したものだと聞いてついつい貰ってしまった・・・。
・・・まぁ、ミミちゃんがいいっていうのだからいいのかもしれないけれども・・・。


ハンガーに貰った服をかけるみつきはゆっくりと息を吸いながら
大きなため息をひとつ。
嬉しい事は嬉しいのに・・・太一からまだ何も・・・
連絡がないのが 三月のちょっとした悩みであった。
他の皆からは「おめでとう」とかお祝いを貰ったのに――――。






っと、思っていた時に大輔くんがやってきたのであった。






両親達からはエアメールが一通。
そして、その両親達からは今流行りの部屋でプラネタリウムが
見れるやつを貰ったり・・・。
そして・・・
「みつきちゃん!親方からのプレゼントらしいからおいておくよ!」
・・・はぁ。
連載1話で出てきてくれたがたいのいいおじさんのお弟子さんが
にこっと笑って・・・けっこーでかいテディベアを送ってきてくれたり(苦笑)
「・・・太一からのはなんだろう。」
わざわざ隣なのに大輔くんを使って彼は一体何をしたのだろうかと
ちょっぴりきたいを膨らませているみつきは勢いよくあけた。

「・・・すご・・・・」
開けた瞬間出てきたのはサッカーボール。
普通のサッカーボールではない・・・ボール一つ一つにみんなのメッセージが
書かれているのだ・・・。






みつきへ

誕生日おめでとう。また、今度家に泊まりに来いよな。(ヤマト)
お誕生日おめでとう!みつきさんとまた遊園地とか一緒に行こうね(タケル)
みつきの誕生日、きっとイイコトが起きますように(空)
たまに4年の教室に太一さん達と一緒に遊びにきてくださいね。おめでとうございます(光子郎)
みつきクン、おめでとう。言葉が見つからないけどそれだけはいえるよ。(丈)
みつきさんとはいつか一緒に海外でイイ男見つけましょうね(ぁ、もう見つかってるか笑)(ミミ)
みつきちゃん、おめでとう。(ヒカリ)

なんだか、お誕生日のボールというのとちょっと違う気もするが、
それでも・・・胸が温かくなるような感じがした。
「・・・って、太一のは何処に書いてあるんだろう。」
と裏を見たみつきにやっと太一の文字を見つけた。
妙な所に書くものだ。とつくづく太一に言ってやりたい気持ちが・・・消えた。




みんなお前のことが好きだからな!(太一)


・・・・あのー・・・これって・・・・。











1306 YAGAMI

みつきは太一の家の目の前にきていた。
インターホンを鳴らそうとしても、どうもためらいがあって
インターホンを鳴らそうか、鳴らさないかと心の中で葛藤していたのである。
さっきの太一の文字を思い出しただけでも、太一が一生懸命その文字を
書いたのかが想像できる。
「(だめだ、自分のベランダで頭を冷やそう)」
と引き返し自分のいえのベランダでみつきは心を落ち着かせようとし
ベランダで綺麗な夜空をみていた。
「「・・・はぁ・・・」」
・・・・・ん?ちょっとまって?ため息が重なった?



「みつき!?お前なんでここにいるんだよ!」
「たっ太一!!」
ベランダ越しでなんと太一が自分と同じようにため息をついていたのだ。
タイミングよすぎだよ作者さん(笑)
太一の顔がみつきの瞳に入ってくる・・・・。
「あのさ・・・太一。」
「みつき、誕生日おめでとう。」








反則。太一の笑顔でそんな言葉いわれて・・・反則だ。
ほら、何もいえない自分になってしまった。


「ケーキあるんだ。その、一緒に食おうぜ。」
「あっ!行く!待ってて!!」






どうやら、あたしの今年の誕生日は太一の家族と過ごしそうになりそうです。








Suzuno Asaka
Dream Novel 2007,0106





わたるさんのお誕生日に書かせて頂きました太一夢です(言い切る)
最初は太一がおもに話していて後半は主人公って感じで
(途中から話がまとまらなくなった)
ちゃっかりと友情出演しちゃっている大輔くん。
パシリ扱いだけど愛はあるんだよ!(笑)サッカーボールにコメントするのは
とっても青春っぽくて好きです!
わたるさん!遅くなったけどお誕生日おめでとう!


prev next
bookmark back


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -