love affair「翔太ー?昨日、謙也さん帰り遅かったん?」
授業が終わって、さー帰ろうって時にコイツに掴まってしまい結局俺の部屋でゴロゴロしながら人に物を尋ねてくる。
コイツん名前は財前光。俺の兄貴の恋人や。
紹介されたんは一年前で、兄貴が部活の後輩で恋人やねん!っとか言いながらあっさり俺に暴露しよった。
普通ちょっとは隠せやって最初はなったけど…まぁ、あんだけ頻繁に部屋から情事ん声漏らしとるんなら早めに暴露してもろうて助かったなっと今なら思える。
あんまり腹立つから、何回か部屋をムービーで撮ったった。
まぁそれを見せた所で、兄貴は目を輝かせて、「それ、売ってくれへんっ?」って言われただけやけど。
ほんま、気持ち悪いわ。
あ、ちなみに気持ち悪いんは兄貴だけや。
光は…まぁ、確かに可愛ぇ。
普段めっちゃツンツンしとるけど、割りと快感に弱いみたいで…まぁ、なんつーか可愛ぇ。
やから、兄貴が卒業してからは俺によく絡んでくれるようになって、俺はちょっと嬉しかった。
例えそれが兄貴に関しての情報収集だとしても、や。
「あー昨日は遅かったなぁ…無理矢理合コン付き合わされたらしいで?」
そう言えば、携帯を弄りながらもやっぱりなっと小さくため息をつく。
「 昨日、夜中に光大好き。はよ会いたい。ってメール来てん…普段絶対そんなメールしてこんし、ほとんど電話しかせんくせに、後ろめたい時だけメールして来るんやから分かりやすすぎるやろ。」
「 …まぁ、な。」
昨日も帰ってから、あんなしょうもない時間使うんやったら光と会えたんにってぶつぶつ言うとったし、浮気や無いと思うんやけど、あえてバラす必要も無い。
やけど兄貴は不器用で、隠し事なん絶対出来へんタイプやから、ちょっとでも後ろめたいと直ぐに態度に出してまうんやろうな。
「 ほんま、何であんな隠し事下手くそやねん…つか、後ろめたいなら行くなや。行くならもっと上手に誤魔化せっちゅーねん。」
再び光は大きなため息をついて人のベッドに沈む。
こんな事言うとるけど、上手に隠されたら死ぬほど怒るくせに…
「あー…俺も浮気したろかなぁ…」
ベッドをゴロゴロっと転がりながらも、コイツは何を言い出すんか…
ほんまは、めっちゃ兄貴ん事好きで、信用しとるくせに。
「ん?光、浮気するん?手伝うたろか?」
そう思えばちょっと腹が立って、光の上に覆い被さればニヤリと笑ってやった。
「えー何?謙也さんのモンやからって兄弟で共有すんの?」
やのに冗談やと思うとるんか、光は俺の言動にも動じずに鼻で笑っとる。
「 せやなーいっつも声だけ聞かされとるんやから、たまには顔も見てみたいやん?光がイく時の…」
そう言えば、光は一気に顔を真っ赤にして口をパクパクさせる。
「なっ、は…?声って…謙也さん、防音やって…」
「あー、騙されとったんや?防音な訳無いやん…現に兄貴は、おかんらおる時とかはシとらへんやろ?」
図星だったのか、みるみるうちに眉が寄っていき怒りを露にする。
あー、こんな顔もするんやなーっとか思いながらも、俺は光のシャツを捲り上げる。
「ちょ、何すんね、やめろやっ!」
流石に冗談や無いんに気付いたんか、光は慌てて俺の下で暴れ出した。
まぁ、俺かて伊達にバスケやっとらんし?こんぐらい、簡単に抑え込めるんやけど…片手使えへんのは何かと不便やからっと。
近くの椅子に掛かってたタオルに手を伸ばせば、それで光の手を頭の上で一つに纏めた。
「 っ、翔太っ!!えぇかげんにせいよ?」
足をバタバタさせるから、面倒くさっと思いながらも両足の間に身体を割って入れてやった。
「 そんな口聞いてえぇん?このまま写メ撮って兄貴に送るで?」
ニっと口端を上げながら言えば、光は俺を睨みながら勝手にせいっと言った。
まぁ、確かに縛っとるしな…これやと、無理矢理されましたーって言われかねんもんな。
「あ、そ。ほなら、勝手にするわ?」
そう言えば、光の乳首をベロっと舐めてやる。
「ひゃ、ぁっ、何して…っ、や、めっぁ…」
片方の乳首を指で摘まみながらも、舌でぐりぐり刺激すれば光の身体は面白いくらいにびくついた。
「めっちゃ可愛ぇ…俺、やっぱり兄貴と兄弟やわ。」
ホモとかキモいわーって思うとったけど、男を可愛ぇ思う日が来るとは…
「 あほか、ほんまに…や、めっぅ…ぁっ」
乳首に爪を立ててカリっと引っ掻いてやれば、光の乳首は赤くなってぷくりと膨らんだ。
「へー…乳首で感じるんや?光くん、変態やなぁ…まぁ、仕込んだん兄貴やろけど。」
苦笑しながらも、乳首ばっか集中して弄ってやる。
「 っ、しょ…たぁっ…」
そしたら、股間膨らませて腰揺らしながらちょっと潤んだ目で見つめてきて、名前を呼ばれた。
うわ…それは反則やろ…
可愛すぎる。
やけど、まだあかん…
「 ん?何?どないしたん?」
目尻にちゅっとキスを落としながらもニヤリと見下ろせば、光は小さく唇を噛み締めながら肩を震わせる。
うわー…ほんま可愛ぇ。写メ撮りたい…
「何やねん?言わな分からんで?はよせな、兄貴帰ってくるかもしれんしなぁ…?」
なぁ?っと問いかけるように首を傾げれば、チラリと時計に目をやる。
それでも唇を噛み締めたまま俺を睨み付けてくるから、首をべろっと舐めあげてやる。
「 このまま吸うたら痕残ってまうなぁ…?」
光を脅すようにそう言うたら、閉じられた足がゆっくりと左右に開かれた。