「 っ、…こっちも、触ってや。」

赤くなった顔で見られれば、もうちょい焦らしたかったけど俺が我慢出来んくなって、光のスラックスを下着ごと取り払った。

「 乳首だけで勃起させてもうてるやん…」

「 ッ、ァア…、んっ…やって、お前の声、謙也さんに似とる、からやろっ…」

自身の先端をぐりっと指の腹で弄ってやれば透明な液が溢れてくる。
せやけど、流石光やなぁ…俺が一番言われた無い事やって分かって言うてきとる。
めっちゃ腹立つわ、兄貴に似てる言われんの。

「 …っ、ぁん…や、ぁあっ」

ムカついたから、光の先走りで多少濡れた指を強引に蕾に捩じ込んだ。

「った、あほ…ちゃんと濡らせやっ」

痛かったのか、うっすらと目に涙を溜めながら睨まれるが、そんなに指が抵抗無く入った事にも腹が立った。

「濡らさんでも、入るやん?淫乱さんやからこんぐらい余裕やろ?」

そのまま、慣らしもせずに指を二本に増やせば中でバラバラに動かしてやる。

「や、ちがっ…ぁあっ、しょう、たっ」

指を動かす度に身体がビクっと跳ねて、束ねてるタオルがギシギシっと音をたてた。

「 あー痕残ったらヤバいなぁ外しとこか。」

タオルをするっとほどいてやれば、光の手は自由になる。
これで逃げられるかもしれへんなーっとか思うてたら、光の腕がこっちへと伸びてきて俺の背中に回された。

「 …へ?」

「 …何がへ?やねん。ヤるんやったらはよせな謙也さん帰ってくる。」

そう言いながらも、光は腰を揺らして自分のエェ箇所に俺の指を持っていった。

ほんまにコイツは…小悪魔すぎるやろ。
はぁっと心ん中ではため息をつくが、まぁ俺の身体は準備万端!って言うとる。

…兄貴すんません。いただきます。
小さく、居ない兄貴に一礼をして光が望むように前立腺をぐりっと刺激してやる。

「 ひ、ぁあっ…あかん、そこっ…」

「 あかんって…光が自分から腰揺らしてきたんやろ?」

くすりと笑いながらも、既に完全に勃起している光の自身を擦り上げた。

「っ、ちが…気持ち良すぎて…あかん、イってまいそ…」

ぶるりと身体を震わせる光に、俺は慌て指を引き抜いた。

「 自分だけイくつもりなん…?」

「 っ、翔太やって…もうイきそうやんか…」

光はそう言って自分の膝で俺の股間を押し上げた。
露になった蕾は、指を抜かれたせいかひくひくっと収縮していて凄いエロい。

「 …っ、当たり前やろ。光の反応がエロすぎるからっ」

はぁっと思わず息を漏らして、俺は早急に自分の自身を取り出した。

「も、大丈夫やろか…」

言うても、男相手なん初めてで、ほんまにこんな小さいとこに入れてえぇんかとか不安が過る。
やけど自身を蕾に押し付ければ、物欲しそうにひくつかれて思わず全身が震えた。

「 光…しんどかったら言うてや?」

「っ、も…はよっ…」

人が気を使ってるんに、コイツは…どうなっても知らんからなっ。
早くっと誘われるままに、俺は腰を進めて行った。

「 っぁ…ぁあああっ、ン…」

先端が入ってしまえば、その後はずるっと一気に中まで入る。

「光?大丈夫…っ?」

悲鳴に近い声があがれば、思わず身体を強張らせるが光の腕が背中に回されて、はよ動いて…っとか言われてしまえば、もう理性なんてどっかにぶっ飛んでしもた。

「ぁっ、あ…っ、もっあか…んっ」

「 気持ち、えぇよ…ひかるっ、光…」

そのまま欲望のままに組敷いた光を突き上げていけば、中をキツク締め付けられた。
俺が腰を打ち付ける度に卑猥な音が部屋に響いて、それすら興奮材料になる。

「 あっ、く…っぁあああ…」

光が身体を仰け反らせて射精すれば、俺も中の締め付けに耐えられ無くて慌て自身を引き抜き、光の腹の上に精液をぶちまけた。


「…は、ぁっはっ」

そのまま、光に覆い被さり荒い呼吸をする。

「 あー…なんや、今なら謙也さんの気持ち分かるかも。」

「 ん?あぁ、せやったな…浮気した時の気分味わえたか?」

「 お前やからなー…掠れた声とかめっちゃ謙也さんに似とるし?浮気って気分やなかったけど…今、めっちゃ謙也さんに会いたい。」

くくっと笑いながらも、光はさらりとノロケてきよった。

「はいはい。ほなら、兄貴帰ってくる前にシャワー浴びて来たら?」

苦笑しながらもそう言えば、そうしよーっと言いながらベットを降りた。
さっきまでヤってたくせに、体力あります事で…

光の背中を見ながら小さくため息をつけば、ドアの前でくるっと光が振り替える。

「 もし、謙也さんが浮気した時はまた慰めてな?」

にっと口元を緩めれば、そう言ってバタンっとドアが閉まった。


「ーーっ、よう言うわ…兄貴が浮気なんようせんの知ってるくせにっ。」

俺はそのままベットに倒れ、光の残り香がする枕をぎゅっと抱き締めた。

END






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