「んんっ、ざいぜ、あか…ん、止め…」
「謙也さん、意外とおっきいですね」
「なに、言うて…っ」
駄目だと分かっていながらも刺激を与えられると硬度も増す
財前の好き勝手な行動に何とかしたいが何も出来ずただ耐えるのみだ
下着の淵に手を当てられるとゆっくり下げられていく
言葉の制止は虚しくも受け入れられることはなく、謙也の下半身は財前の目の前に晒し出された
じっと、見つめる財前は今にも唾を飲み込みそうだ
それほど見入り、興奮している
興奮する彼の姿に謙也も思わず抵抗を忘れてしまい、気付いた時には財前が自らのハーフパンツを下げていた
下着も一緒に脱ぎ払い、お互い生れたままの格好になる
少し恥ずかしいのか顔を赤らめる財前は腕で身体を隠すが、既にやっていることがことだけに意味はない
再び謙也を跨ぐと腰を落とす
性器同士が触れ合う距離はドクドクと鼓動が伝わり緊張感を生む
財前は謙也の腹の上に置いた手に力を入れるとゆっくり腰を動かし始めた
「あぁ…ぁっ、ぃ、い…謙…也さん熱ぅ、いんっ」
「ちょ、いきなり何して…んッ」
「おち、んちん重なぁってる…んんぁ！」
触れる性器を擦り合うだけだが財前は興奮しているのか腰の動きを止めない
謙也も反応したくないと思いながらもじれったい刺激に否が応でも腰が揺れる
財前は応えるように腰を動かし刺激をぶつけ合う
「あっ、アァァ…も、っと、もっと欲しいぃっ」
「っ、くそっ…」
「謙也さぁぁぁ…ぁ、っい、イきたいッ！」
「財前腕離せ！もう、アカンっ」
「いや、イく…っこのまま、謙也さんと一緒にぃっ」
腹に置いていた腕を耐えきれず下半身に伸ばしてしまう
不器用に謙也のモノと一緒に掴むと上下に扱き僅かな刺激を確かなものへと変えていく
散々焦らされた挙句弱い力で握られても謙也には若干物足りなかった
財前は満足しているのか頭と腰を振りながら今にもイきそうだと叫んでいる
とにかく解放してほしい、そう思い声を掛けるが届くことはなく、財前の腰のスピードはどんどんあがっていった
「あぁぁッ！イ、イきそぅ！ああぁぁつ…！」
「っ…ん」
「イ、 イクっ」
ビクビクっと身体が数度大きく揺れた後、財前は瞳を瞑り息を吐いた
謙也の腹の上と握られた財前の手には濃厚な白潤の液が零れ落ちる
うっとりとした目で見つめる財前だが、熱をもったままの謙也は冷静に、財前を呼び掛けた
「財前、これ取ってくれんか」
「…嫌っす」
「怒らへん、せやけどこのままやったらお互い辛いんちゃうか？」
「……」
「その、抜くくらいやったら手伝うし…な？」
謙也も自然に治まるまで待つ、という希望も持てず妥協案を出す
財前のことは嫌いでないし男同士抜き合うなど実際にしたことはなくとも合宿ではよくあることだと話には聞いた事もあるので抵抗は無かった
財前のいう処女をもらうどうこうはこの際忘れることにして、お互い気持ちよくなれればいいとこの時の謙也は思っていたのだ
だから優しく言ってやる
謙也の言葉に疑いつつも、財前は固定されたベルトに手を伸ばしゆっくりと緩めていく
腕が自由になったことを確認すると、謙也は身体を起こし財前の身体を持ちあげた
胡坐をかいた上へ乗せると再び性器を密着させる
「今度は俺がしたる」
「んっ」
期待に声が漏れる
財前は萎えた性器を再び数度扱き勢いを戻させると謙也の手に触れさせた
「優しく、してください…」
「分かってる、気持ちよくなろな？」
財前がしたように二人のモノを一緒に掴むと腰を揺らしながら扱いていく
手が大きい謙也でも包み込む事は難しく、無意識に力が入る
ギュッと握りしめた性器から何かを絞り出す様に下から上へ持ち上げると、財前の萎えたはずの陰茎はすぐに頂点を向いた
「あぁっ…ぅんッ…イイ、謙也さぁあ…イっぁぁぁ…」
「くっ…財前溜まってたんか？」
「んんぅ…ず、っと我慢して…んあぁっ」
「この日の為に？」
「あぁっ、そぅんッ…謙也さんに抱いてほしっくて…ぁあ」
我慢しきれないのか財前も腰を揺らし始める
イったばかりだが暫く自慰を控えていたのかすぐにまた吐きだしそうなほど膨れ上がった性器が謙也の身体に熱くぶつかる
甘える財前は普段見た事が無く、思わず別人の娼婦に見えた
それほどに、彼はいやらしかった
揺れる腰のスピードが速まると、謙也も動かす手を早める
先端を潰しながら刺激を与え、緩急を付けることでより興奮を増す
それに加え財前のAVにも似た喘ぎ声が妄想を掻きたて、それから間もなく謙也は精子を吐き出した
「ぅうっ」
「あぁぁ、イ…っ謙也さんイったあ…」
「ん、先にスマンな。我慢出来んかったわ」
「いやあ、俺…んもっイきたあぃ」
「分かってる、ほらこれでどうや？」
掴んでいた手を外し財前だけを握る
空いている片手を腰に回し密着すると顔を耳元へやった
囁く様に名前を呼んでやると、財前は目を見開き大きく震える
「財前、ここがええんか？」
「ふぁっ…耳ッ！」
「ココ？もっと強く欲しい？」
「嫌ぁ…いぃ、もっとぉもっとつ、よくしてぇ…」
「ん？どっちか分からんやないか」
「名前、呼んで…謙也さ…なまぇー」
「財前、イってまい？」
耳朶を甘噛みする
「ひゃぁ…イッんんんぅ…！」
「っと…、めっちゃ出た」
「ううっ…」
その瞬間、財前も射精する
「はぁ…はぁ…」
「2回もイってしもたな」
「んぅ」
「満足か？」
身体を離し枕もとのティッシュに手を伸ばす
お互いすっかり腹が濡れてしまい、拭くよりは洗い流した方が早そうだったが、財前が未だ放心状態で離れることもできず、謙也は応急処置として軽く拭いた
財前の身体も拭いてやろうと手を伸ばすがそれが触れることはなく、その前に腕を掴まれ行動を止められる
「ん？」
「拭かんとって下さい」
「はあ？そのままやったら腹も着られんやろ？」
親切心で言ってやっているのに、不満気な財前に謙也も気分を悪くする
だが、財前は気にすることもなく身体を起こすと腹に付いたどちらのものかも分からない精液を掬いあげ、指に塗りたくる
「財前？」
「謙也さん、見ててください…。まだ終わりやないんです。俺の処女貰って…」
「はっ」
「大丈夫、家で何度も練習しとるし、すぐ…解れるから」
状況が把握できないまま、財前は自らのお尻に指を誘導する
謙也へ見せつけるように指を一本入れると片目を瞑り堪えながら挿入していく
「ぁぁっ…うぅう」
「ちょっ財前…」
「入れて欲しいんです、謙也さんのっ…おちんちん欲しい…今日だけ、でええから…お願ぅ」
「せやかて、そんな…」
「抵抗あるなら勝手にします、せやから身体だけ貸してください。最初で最後だからっ」