あなたの海にて溺死





超生温いエロです…

















「ふ、んぁ…や、けん、やさ……も、っやめ…」
「可愛え。光、本間に可愛えよ」


謙也さんち遊びに行ってエロいちゅーして。そしたらあっという間に押し倒された。謙也さんの目はギラギラしとったし、俺は素直にこれからのことに期待した。


せやのに。いつもなら乳首やら首筋やら触ってくれるのに、今日謙也さんが触ったとこは、なんとくるぶしやった。意味分からん。なんかこそばゆいし。でも謙也さんは至って真面目に愛撫しとりますって顔しとる。やから大人しく触られとったはずやのに。



ずっとずっと触られ続けて、自分の息が上がっとることに気付く。何感じとんねん、俺。やってくるぶしやぞ。…でも、ぞくぞくして、たまらん。勃っとるし。変な声がとまらん。


「ひ…っ!!」
謙也さんは散々俺のくるぶしを弄ったあと、膝を触ってきた。そのあとは手の指先、頬、でこ。
普段触られたってなんとも思わんとこばっかりやのに。どこ触られてもやらしい声が出る。
ここに来てからなんも食べたり飲んだりしとらんから、残念ながら媚薬の可能性は無くて、正真正銘俺が反応しとることになる。

(あーはず…でも止まらへん)



「ぁあぁあっ!!」
「イくん早いなぁ。光は全身性感帯やもんなぁ」
乳首を軽くくりくり、てやられただけでイってもた。俺、どんだけ早漏やねん!!

謙也さんは俺がイったあとも乳首をくりくりくりくり弄り続けた。あーもう本間やだ。また勃ってきたし。



今ちんこ触られたらやばい。俺絶対気ぃ失う。でもあかん、久しぶりなんやもん。ちゃんと最後までシたいもん。謙也さんの手が下半身にのびる。


「ひかる、可愛えよ」
「あぁっ、は…ん、ふぁ…ぁあぁっ」
「好きやで」
「んぁっ……はぁ、ふ…んんっ…あぁ、あ…」


頭の中は真っ白やった。気持ち良すぎて普段なら「謙也さん、」とか「好き」とか言ってあげるのにそれすら出来んくて。今日本間俺何回イっとんのやろか。朦朧としとる中で謙也さんに挿れられて、ガンガン揺さぶられとる途中で意識を手放してしまった。




















「普段感じひんようなとこでも、ゆっくり長いこと愛撫すればめっちゃ気持ち良うなるって、なんかの本に書いてあってん」


眉を下げて、申し訳なさそうな顔をしとる謙也さん。

確かにめっちゃ気持ち良かったんやけど、体だるすぎて動けん。喉痛くて声もガラガラやし。


「で、でも光、めっちゃ可愛かったで!」
「…そりゃどーも」


今日はうっかり乱れに乱れてもうたけど、やっぱり好きな人といっこになるんは気持ち良くて。この気持ち良さを謙也さんにも感じさせたげたいとも思ったけど…


「……光謙かぁ…」
「ちょ、光ちゃん!!今なんて言うたん?!」
「なんもないっすわ」
「いや、なんか、めちゃめちゃ怖いんやけど…!」



俺は謙也さんに優しくされるのが何よりも好きやから、これからも大人しく抱かれてあげよう。


あー俺、溺れとるな。いつか腹上死するかも。


でもだれの救助も要らへんで。謙也さんの海で死ねるんなら、願ってもないことや。



せやけど、一緒に幸せになれたほうがもっとええから、謙也さんの海ん中で、二人で住めそうな無人島でも探しときますね。なーんて。





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