今日も絶頂絶好調(爆)!





・白石が変態です












一人暮らし二年目突入。相変わらず俺の隣にいてくれるのは、優しくてあったかい謙也さん。月日が変わっても俺たちの気持ちは変わらなくて。いや、変わったかも。謙也さんを思う気持ちはどんどん強くなっとる。


(ん、あったかい…)



謙也さんと俺はお互いのマンションの合い鍵を持っとる。謙也さんはたまにバイト帰りとか、俺が寝たあとにそっと俺の家に入って来て、そっと俺のベットに入って来る。俺にとってはそれが最高の幸せやねん。


あぁぬくい、眠い、目が開かん……謙也さん、今日も来てくれたんやな。今日同窓会あるって言うとったのに、わざわざ来てくれたんや。嬉しい。そーゆーとこ好き。



握ってくれた掌はあったかくて、ちょっとざらざらする………ん、ざらざら?おかしない?しかもなんかハァハァ言うとるんやけど。

……てかここ保健室臭い!!


まさかと思いながら目を開くと、目の前に広がったのは、(悦)って感じの顔した部長やった。





「だあぁあああ!!!なんであんたがここにおるんやあぁあ!!」
「痛…なにもベットから蹴り落とさんでもええやんか。まぁなんやちょぉエクスタシーやったからええけど。おはよ、財前(悦)」
「おはようございます、部長……って言うと思ったか阿保!!保健室臭いわあんた!!」
「…おはようございます、部長ってもう一回言ってくれへん?(悦)」
「誰が言うかあぁあ!てか保健室臭!」
「財前は本間かわええなぁ(悦)」
「その(悦)ってのやめろや!保健室に帰れ!!」


俺が握ってたのはもちもちの謙也さんの掌やなくてざらざらの包帯で、あったかい香りは保健室臭くて。
まぁ要するに、俺のベットに白石部長が入ってたわけで。




「白石部長なんでおるんですか。謙也さんはどこに隠したんですか」
「そんなんええねん、俺とええことしよ?(悦)」
「しません!(怒)」
「あ、語尾移った!(喜)」



同窓会の二次会でまんまと潰された謙也さんは、ソファーにほかってあった。どうやら謙也さんちよりも会場から近かった俺んちまで白石部長に運ばれて来たらしい。さすがパワーS。



「謙也さん、大丈夫すか」
「気持ち悪い…死ぬ…」
「お前が死んだら財前は俺に任せろや。ちなみにイグアナは売る」







謙也さんはそのまま寝かせといて、チーズリゾットが食いたいとか言ってきた欝陶しい部長には水を出してやった。俺って優しいやろ。


「謙也のやつ、ゲーム負けてな、たまたま一緒に負けた子がクラスで一番可愛かった子でな、罰ゲームでちゅーできるチャンスやったんやで」
「…そうですか」
「せやのにあいつ『光が泣くからあかん!』とか言うて聞かんくてな。阿保やろ」
「…そうですか(愛)」
「それ結構気に入っとるんやんか(驚)」




…まぁ家ん中が保健室臭くなったのは別として、ここまで謙也さんを運んでくれた部長には感謝しようと思う。なんやかんやで結構ええ人やん。そんで、優しくて、俺を愛してくれる謙也さんのことも、もっと好きになった。












後日。タンスから俺のパンツがごっそり無くなっていたことに気付いた。その空いたスペースに残っとったのは女モンの紐パンとブラ、それと保健室のにおい。


……部長、もう一生来んなや!!(怒)





- 80 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -