よしなしごと |
君は、絵になるよ。ああ、実に。 真白のキャンパスを睨みながら、彼女のことを揶揄します。彼はそういう人でした。絵の具塗れのカラフルな彼に目もくれず、彼女は彼女で。 あなたほどではないわ。 格子の向こうに広がる、寒空のような声音でした。からからと乾燥した音が、アトリエの隅々まで響き渡ります。裏手にある水車小屋にさえ、嘲笑をくらったのだと思いました。愚鈍な彼はそれに気づかず、未だキャンパスの白にみいっています。薄い白を突き破って、あなたの?をはり倒したら、きっとそれはとてもとても、未だ嘗てないほどに爽快なのでしょうね。無色の彼女から極彩色が溢れて、世界は瞬く間に沈んでいきました。ぶくぶく、ぶくぶく。 君はどうしてそれほどに、絵になるんだろうね。 それは、あなたが私を見ないからじゃないかしら。 2018/02/04 12:52 |
あなたの目にうつる、私の大好きな世界が知りたい 2016/02/03 05:40 |
もし、もし未来がわたしの好きな方に転がったら、わたしはあなたとお話がしたいな。どうしようもなく平凡で、つまらなくって中身のない、そんな無色の幸せに、あなたと浸っていたいな。幸せは七色って誰が決めたの。中身の詰まった宝石箱にいっとう価値があるって、誰がそんなこと定めたの。なんだっていいわ、大好きなあなたと、一緒に過ごしていられるなら。なんだっていいの。 なんだっていいんです 2016/02/03 05:39 |
あの子の言葉が好きだ。 息を吐くように自然で、遮られることなく流麗で、そしてガリリと抉るのだ。そんなあの子の言葉が好きだ。 真似事は簡単だ。 丁寧になぞればいい。 紙面を滑る指の腹が熱い。あの子のようには、とてもいかない 2014/07/23 02:52 |
テラメリ草案 書きかけ >> 2014/05/28 14:31 |