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「イーブイに乱暴なことをするのはボクが許さないからね!」
「……はぁ」

イーブイを護るように腰に手をあてて俺の前に立つN。対する俺は小銭片手にめんどくさそうにため息をついた。
こいつら人の苛つくポイントを絶妙についてきやがる。

「……じゃあ買ってくるから、絶対にここから動くなよ」
「分かってるよ。」

俺はピシッと指をさしながら後ずさりをする。Nはヒラヒラと手を振りながら笑顔で俺を見送った。いつの間にかそいつの肩にはイーブイが乗っかっていて。
体の向きを変えて俺が歩き出すと楽しそうに話す声が聞こえてくる。ばれないように後ろを向くとそこには普段めったに見せないようなNの顔があった。
あいつはポケモンに対してはみんなそうだ。

「本当にかわいくねえ」

俺にだって、少しはそんな表情を見せてくれてもいいのではないだろうか。


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121203



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