いたずら、いじわる



「とーった!」

「ちょっと…なまえなにしてるの」

月島と二人で、バカ二人(日向と影山)に勉強を教えていたんだけど飽きてきてしまった。
当の二人も「死ぬ。休憩くれ…」ってフラフラと教室から出て行ってしまった。



「月島の眼鏡かけてみたかったんだー」

眼鏡とること滅多にないから取った姿も見てみたかったっていうのもあるけど。

「返しなよ」

「かけさせて?」

「はぁ…いいけどかけたら返してよね」

ため息をつきながら、許可をくれました。
ちょっとわくわくしながらかけてみる。

おっ、私目が良いからクラクラする。

「似合う?」

月島を見て笑えば、

「……普通」

「なにそれ」

呆れたように頬杖をつかれた。

「はい、返して」

「ああー」

取られてしまった。
眼鏡を引っ張られたことによってボサボサになった髪を整える。


「ん、月島は眼鏡姿もかけてないのも似合うね」

「褒めてもなにもでないケド?」

「ちゅーくらいくれませんー?」

言った後に恥ずかしくなって、すぐに「なーんて」と言おうとした瞬間、

ちゅ、というリップ音と共に口には柔らかい感触と目の前にはニヤリ顔の月島。


「っ…バカ!」

「君がしてくれって言ったんデショ」

「そりゃ言いましたけど…まさかしてくれると思ってなかったんですぅ!!」

わざと頬を膨らませたら、月島に潰されて、空気が抜ける。


「じゃあしないほうが良かったの?」

「……そんなことはないですけど」

とボソボソ小声で言ったのに聞こえたらしく、

「なまえ顔真っ赤だよ」

とからかわれた。意地悪め…!!!




いたずら、いじわる
(なまえの眼鏡姿可愛いんですけど…)





あとがき

実はちょっとキュンってした月島くんでした。



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