パチンコ版金田一 | ナノ
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長崎十字架島まとめ

金田一一 17歳・B型
本編の主人公。かの名探偵の孫。運動勉強ともに落ちこぼれで、一見するとスケベで頼りない高校生。だが実際は「IQ180」を誇り、非常に優れた洞察力・記憶力を持つ。祖父譲りの推理力で難事件を次々と解決していく。

七瀬美雪 17歳・A型
はじめの幼なじみ。学年トップの成績を誇り、生徒会長も勤める才女。はじめの最大の理解者でもあり、どんな時も、はじめを支える存在。はじめに好意を抱いている。

剣持勇 48歳・O型
現場叩き上げの鬼警部。年齢こそ違えど、はじめには友情に近いものを感じている。武道に通じ、柔道・剣道ともに非常に優れた腕前を持つ。はじめが最も信頼する人物の一人。

明智健悟 28歳・AB型
若干28歳にして警視を拝命したトップ・エリート。文武両道、容姿端麗と非の打ちどころのない人物だが、はじめに対して強烈なライバル意識を持つ。はじめと衝突することも多いが、協力しあえば、これ以上ないタッグとなる。

速水玲香 17歳・O型
超売れっ子のトップアイドル。ある事件をきっかけに、はじめに好意を抱く。アイドルでありながら様々な事件に巻き込まれるも、それを乗り越える強い意思と輝きを持つ存在。ストレートな彼女の好意に、はじめもデレデレである。

いつき陽介 30代前半・B型
フリーのルポライター。本名は樹村信介。口は悪いが心根は優しく、正義を愛する男。仕事柄、人脈が広く、人望も厚い。はじめの頭脳をあてにして謎解きを依頼してくることもしばしば。はじめのよき理解者。

佐木竜二 15歳・AB型
不動中学の三年生。佐木竜太の弟。兄と比べ、単純で明るい性格。顔はそっくりだが、髪型が少しだけ違ってるらしい。兄の意思を継ぎ、はじめの推理をサポートしようとするビデオ少年。


オペラ座館事件
名探偵・金田一ハジメを読者が見た最初の舞台は、孤島のリゾートホテル「オペラ座館」。彼はこの後、さらに二度にわたってこの島での事件にかかわることになる。フランスの作家ガストン・ルルーの手による劇作家『オペラ座の怪人』の物語を忠実になぞる形で進行する連続事件。最大の容疑者は事件前夜にホテルにチェックインした覆面の男・歌月だったが、彼は事件発生と同時に不気味なメッセージを残して姿を消していた。やがてハジメは、1か月前に自ら命を絶った少女と事件との関わりをつきとめる。

有森裕二:不動高校2年生。小道具係。分け隔てない明るい性格で、演劇部を手伝いに来た金田一ともすぐ打ち解けた。手先が器用で小道具の作成はお手の物。

緒方夏代:金田一、美雪の通う不動高校の音楽担任兼演劇部顧問。第三の犠牲者。オペラ座館の自室の浴槽の中で発見される。深夜、オペラ座館の劇場音響室で犯人につながる重要な資料を見つけたが、直後に犯人に襲われた。金田一の隠れた才能をいち早く見抜いていた人物でもある。

神矢修一郎:不動高校2年生。美雪の所属する演劇部の照明兼役者。

桐生春美:不動高校2年生。演劇部所属。普段は眼鏡をかけた地味な女性だが、舞台では一変して華やかな女性に豹変する。第二の犠牲者。合宿2日目の朝、木につるされた状態で発見された。

黒沢和馬:演劇部が合宿に選んだ『オペラ座館』のオーナー。劇場で自分の娘を亡くした過去を持つ。

早乙女涼子:不動高校3年生。演劇部コンクールの題目『オペラ座館の怪人』における主役。協調性に欠け、演劇部員との衝突も見られた。

仙道豊:不動高校2年生。大道具係。

日高織絵:不動高校2年生。演劇部所属。第一の犠牲者。オペラ座館の劇場ステージ上で照明器具の下敷きとなって発見される。事件の鍵を握る月島冬子が自ら命を絶ったことについて人一倍脅える様子を見せた。

布施光彦:不動高校3年生。演劇部の部長で、題目では怪人役を務める。

結城英作:開業医。技術、知識共に有能な人物であるが、食事でナイフとフォークの代わりに手術用のメスや鉗子を使う等、変わった一面を持つ。

雪夜叉伝説事件
北海道大雪山系、背氷村。雪深き村でおこなわれたのは、あくまで「ドッキリTV」の撮影であるはずだった。だから、使いっ走りとして撮影に参加したハジメも、女優・加納りえが恐怖のあまり絶叫するさまを、モニタごしに笑いながら見ていたのだ。だがカメラの前に予定されていない登場人物、伝説の「雪夜叉」が現れ、本当に加納りえの命を奪ってしまった! 雪夜叉の正体は誰なのか。最大の容疑者となったのはロケ現場を提供した画家・氷室一聖だが、ハジメはここに「トリックの匂い」をかぎとっていた。

明石道夫:カメラ係。金使いが荒く、仕事での評判も良くない。第二の犠牲者。加納が犯行にあった後、行方不明になっていた為に一時犯人と断定されるが、発見された時はすでに息絶え、崩れ落ちた雪ダルマの中に埋もれていた。

綾辻真理奈:時間記録係であるタイムキーパー。知的で親切。アルバイトとして働く金田一に色々と気をかける。

加納りえ:長い下積みを経て人気を獲得した女優。第一の犠牲者。ドッキリTVの撮影中に突如現れた雪夜叉に襲われ、皆の見ている前で犠牲となった。女優になる前はリポーターとして活動し、明石・比留田両名と深い関わりがある。

大門優作:アクション俳優。女好きで知られ、加納、速水玲香両名にも手を出そうとした。豪快だが、根は臆病。

響史郎:音響係。大学時代は民俗学を専攻し、地方に伝わる言い伝えに詳しい。舞台となる背氷村の『雪夜叉伝説』を金田一に教える。

氷室一聖:天才画家と称される。過去に飛行機の墜落事故にあい、顔にひどいヤケドを負う。元々人嫌いもあってか、不気味な雰囲気を漂わせている。氷室画伯の自画像が事件の重要な鍵を握っている。第四の犠牲者。事件のトリックを見破られたことを悟り、遺書を残して自ら命を絶った事により、事件は解決したかに見えたが……。

比留田雅志:ディレクター。加納と明石の過去から明石を犯人と疑う。第三の犠牲者。背後から犯人に襲われて絶命する。飛行機事故で被害にあった氷室画伯を助けた過去を持つが、加納と明石と組み、今回の事件を引き起こすきっかけを作った人物でもある。

棟方ケン:“オカマ”として人気を集めている俳優。加納を恨む動機を持つ。

学園七不思議事件
学園の七不思議をすべて知った者は、「放課後の魔術師」の手により命を落とす――。ハジメの通う不動高校では、そんな噂がまことしやかに語られていた。ミステリー研究会の会長・桜樹るい子に勧誘されたハジメは、ミス研の会合に出席してから、にわかに興味を持ちはじめる。やがてハジメは、七不思議のひとつ「あかずの生物室」で、「放課後の魔術師」が桜樹るい子の「死の儀式」を執り行うさまを目撃する。大急ぎで生物室に飛び込んだハジメだったが、部室には桜樹るい子も「放課後の魔術師」もいなかったのだ!

尾ノ上貴裕:ミステリー研究会の部員。真壁が推理大賞に入選し、自分が予選落ちした事から真壁に見下されている。第二の犠牲者。七不思議の「首吊り大イチョウの木」になぞらえ、校舎の木に吊るされた状態で発見された。桜樹の残した暗号を解読した直後、犯人の手にかかる。

佐木竜太:ミステリー研究会所属。真壁と鷹島の秘密を隠し撮りするなど、隠れた行動が目立つ。終始ビデオを回して記録する趣味を持つ。

桜樹るい子:学園の謎を解き明かそうとするミステリー研究会の会長。第一の犠牲者。放課後の魔術師の手により、開かずの生物室で動かぬ姿で発見された。偶然旧校舎に隠された秘密を知り、七不思議の謎を解明したが、それを犯人に知られてしまう事となる。事件解明のための重要な手掛かりとなる暗黒を残し、この世を去った。

鷹島友代:ミステリー研究会の部員。極度の潔癖症で、他人に触れられる事をひどく嫌うが、なぜか真壁に触れられる事に対しては抵抗しない。

立花良造:不動高校の深夜警備員。不動高校の警備を任され、事件に巻き込まれる。事件とは無関係に見えたが、後に、立花の娘は亡くなった不動高校の生徒であった事実が発覚する。

真壁誠:ミステリー研究会所属。高校生にして推理作家の顔を持つ不動高校3年生。周囲からは天才と評される彼ではあるが、彼の入賞した作品は、実は自分が書いたものではない事が発覚する。

的場勇一郎:ミステリー研究会の顧問。放課後の魔術師の誕生を知っている人物の一人で、七不思議の謎を解き明かす事に反対している。

秘宝島事件
九州・日向灘に浮かぶ悲報島には、推定20億円にのぼる財宝が眠るという。この島のオーナー美作は、発見者には財宝の10分の1を譲渡する、という破格の条件で財宝の探索者を一般公募した。ハジメはみごと試験に合格、ツアーの参加資格を手にして島に乗り込む。だが、島に着いて間もなく、オーナーの無惨な姿が発見された! さらに、招待客は6人だったにもかかわらず、ツアーの参加者は7人いることが発覚する。7人のうちの誰かが、招待客を装って島に入り込んだ「招かれざる客」なのだ!

岩田英作:かつて美作家に使えた執事。ツアーの招待客をもてなすようオーナーから依頼された。クリスの招待状が他と異なることを発見し、クリスを犯人と断定した。

柿本麻人:秘宝島ツアーの招待客の一人。同じく招待客である八十島、矢萩とは知人である。第一の犠牲者。コテージに打ち捨てられていた。なんらかの手がかりを得て財宝の在処を知ったからか、犯人の手にかかり犠牲者として名を連ねる事となる。

茅杏子:秘宝島ツアーの招待客の一人。動く箱をいつも大事に持ち歩いている謎の多い女性。検屍に関する専門知識や、財宝の在処を示す暗号の解読を行う等、その知識は幅広い。

クリス・アインシュタイン:13歳の幼い子供だが、IQ180の知能を持つ天才児。事件の推理を行い、柿本の事件への疑いを火村に向けるが、それを否定した金田一を邪魔者扱いし、一度はあやめようとした危険人物。

火村康平:秘宝島ツアーの招待客の一人。整形外科医として、現場では、被害者の検屍を行った。第三の犠牲者。金田一との電話の最中に絶命する。犯人と一目で分かる『何か』を目撃したが……?

美作碧:秘宝島ツアーを企画した悲報島オーナーの娘。事件解決のために動く金田一を気遣い、様々なサポートを行う。心を許した金田一に過去のいきさつを話すが……。

矢萩久義:過去に柿本八十島と共に悲報島を訪れた事があり、碧の祖父である佐伯と財宝を探していた。その際、佐伯は誤って崖から転落したと話しているが、クリスとの言い合いの際、ただの事故ではない事が明らかになる。第四の犠牲者。柿本、八十島と同じく財宝の在処を特定するが、財宝のある洞窟で犯人の手にかかり、最後の犠牲者となった。

八十島隆造:秘宝島ツアーの招待客の一人。第二の犠牲者。山童伝説になぞらえ、柿本と同じく財宝の在処を知った直後に犯人の手にかかり、犠牲となる。


悲恋湖伝説事件
悲しき恋人の伝説をもつ開発中のリゾート地が、一転して悲劇の舞台となってしまった。10年前、13人の人間の命を奪った凶悪犯ジェイソンが刑務所から脱獄、悲恋湖畔のキャンプ場に逃げ込んだのだ。森に潜む凶悪犯の手によって、ひとり、またひとりと犠牲者が増えていく。だが、果たして本当にジェイソンによる犯行なのだろうか? ハジメは「ジェイソン犯人説」にいくつかの矛盾を見出だしていた。すべての謎を解くカギは、物語中で語られる寓話「カルネアデスの板」にある。果たして、なにを意味するのか!?

香山三郎:ツアー招待客の一人。このツアーに隠された特典を目的に参加するが、倉田が亡くなった事からパニックになり、反対を押し切って一人で逃げようとする。第二の犠牲者。逃げようとしたところを犯人に捕まってしまう。二日目、冷蔵庫の中から無残な姿で発見された。香山も倉田と同じく顔をつぶされていた。

香山聖子:ツアー招待客の一人。夫である香山三郎と二人でツアーに参加する。香山三郎が亡くなった事にも悲しむことなく、ツアーの目的の為に動く。過去に沈没事故で巻き込まれた事で水恐怖症となる。

河西さゆり:高校2年生でツアー招待客の一人。明るく活発な女性。金田一に好意を抱いており、幾度となくアタックを試みた。

橘川茂:美雪のいとこ。大学の追試があり、ツアーの参加が出来ない事から美雪に招待状を譲る。事件とは無関係であるかの様に見えたが、最後の犠牲者として名を連ねる事となる。橘川にも、一連の犠牲者との共通点があったことが後に発覚する。

九条章太郎:悲恋湖キャンプのツアーコンダクター。脱出用のボートがあることを伝えず黙っていたが、それは事件の謎を解くある重要な理由からであった事が発覚する。

倉田壮一:ツアー招待客の一人。第一の犠牲者。ツアー初日に背後から犯人に襲われた。顔をつぶされている様子は、凶悪犯『ジェイソン』の手口を思わせるものであった。

甲田征作:ツアー招待客の一人。ツアーの本当の目的を金田一に教える。暗い過去を持ち、事件の鍵を握る『カルネアデスの板』を知る物語の重要な人物。一人の医者として怪我をした美雪の治療にあたる。

小林星二:ツアー招待客の一人。天才画家として名を馳せたが、後に異常な絵を書くようになり、事件の最中も犠牲者をモデルに絵を書いていた。第四の犠牲者。犠牲者の絵を書いている途中に背後から犯人の手にかかって絶命する。彼の修理したラジオが犯人の手によって破壊されていたが……。

遠野英治:金田一の通う不動高校の3年生。去年までの生徒会長。事件の舞台となる悲恋湖リゾート村開発者会社の息子。第三の犠牲者。美雪が怪我を負った責任を感じて一人外部に助けを求めにいくが、犯人の手にかかり、顔をつぶされてボートに横たわっていた……。

飛騨からくり屋敷
岐阜県は奥飛騨の山間にある村・くちなし村。ハジメたちが訪れたとき、村では甲冑を着た村人が怨みの言葉を歌いながら練り歩く「生首祭り」がとりおこなわれていた。そんな中、黒子のような異様な扮装をした謎の男・赤沼が密室で事切れていた。赤沼とは何者なのか。「首狩り武者」のねらいは何か。謎が深まる中、ハジメと美雪は犯人「首狩り武者」に誘拐されてしまう。やがてハジメは、村の旧家・巽家に隠された「血縁の秘密」に気づき、事件の真相を明らかにしていく。

赤沼三郎:巽家当主の知り合いとして屋敷に上がり込む。第一の被害者。金田一に、脅迫状を送りつけた事を教えようとするが、犯人に電話を聞かれて犠牲となる。発見時は首狩り武者の仕業であるかのような状態であった。

桐山環:環家に住み込みで働いている。物心ついた時から環家に仕えている。母も使用人であったが、10年前に亡くなっている。紫乃が嫁ぐ前の前妻・綾子に苛められていたが、ある思い人を心の支えにしていた。

仙田猿彦:巽家の使用人。軽業師として活躍していたが、事故にあって高所恐怖症となる。第三の犠牲者。巽家に置いてあった猟銃を取りだし、なんらかの原因で銃が暴発。結果として自ら命を絶ったと判断された。

巽紫乃:剣持警部の幼馴染で、今回の事件解決を依頼した人物。使用人として巽家に入るが、先妻である巽綾子亡き後、後妻として巽家に迎えられる。

巽征丸:紫乃の息子。巽家の相続人として遺書に書き残された為、巽家本家の息子から疎まれる。第二の犠牲者。赤沼の死後に行方不明になり、容疑者として疑われるが、後に金田一が誘拐された時に事件の犠牲者であることが明らかになる。

巽隼人:巽家の二男。病気にかかってから言葉も話せない状態でいるが……。

巽もえぎ:巽家の長女。常に落ち着いた物腰で、時折見せる意味ありげな発言が不気味さを増している。

巽龍之介:巽家の長男。気が強く、横暴な態度が目につく。次期当主を本家の自分ではなく、養子組の征丸が継ぐ事になったことに対し、大変な不満を抱いている。猟銃を持ちだして脅したり、金田一達に「呪われろ!」の一言を発したりと、感情的になると手が付けられない様子を見せる。

冬木ウメ:冬木倫太郎の母。犯人とされる首狩り武者が狂気を振りまく事を楽しげにしている節がある。

冬木倫太郎:紫乃のかかりつけの医者。紫乃に特別な感情を抱いている。

タロット山荘事件
速水玲香の父親・雄一郎が経営するスキー場の山荘「タロット山荘」で事件が起こる。被害者は、芸能レポーターの伊丹吾郎。現場に残された手がかりから、ハジメは難なく犯人を推理したが、解けない謎が残されていた。発見された遺体が、山荘から遠く離れた「風車山」にはりつけになっていた理由だ。いったい、犯人はどうやって遺体を運んだのか? やがて、ハジメは犯人の背後にいる「陰の脅迫者」の存在に思い当たる。大人気アイドル・速水玲香のかなしき半生が描かれるエピソード。

赤間光彦:速水玲香の所属する芸能プロダクションの社長。玲香に貸したお金をネタに玲香に迫ろうとする。第二の犠牲者。風呂にはいっているところを襲われ、感電して命をおとす。玲香に迫っている事が発覚し、それをうまく真犯人に利用される。

伊丹吾朗:芸能リポーター。速水オーナーの過去の事件を知る人物で、それを元に速水オーナーを脅迫。しつこく首を突っ込もうとする嫌味な性格で、周りからも良く思われていない。第一の犠牲者。速水オーナーを脅迫した際、速水オーナーの手により、絶命する。真犯人によって、絶命した速水オーナーのアリバイ作りに利用されてしまう。

小城拓也:赤間プロダクションの社員。玲香のマネージャー。有名大学出のエリートで、いかなる時も冷静な装いを見せる。

諏訪正子:タロット山荘の従業員。玲香を気遣う優しい面を見せる。

滝下間太郎:速水玲香のおっかけ。旅行会社のパソコンにハッキングをして彼女の住まいを特定したが、それが災いして事件に巻き込まれる事になる。

辻健二:スキーをしている途中で遭難してしまった一般客。

速水雄一郎:事件の舞台となるタロット山荘のオーナーで、速水玲香の父。昔、とある事件を元に伊丹から脅しを受け、とっさに手に持った灰皿で伊丹をあやめてしまう。第三の犠牲者。真犯人に弱みを握られた速水オーナーは更なる犯行を繰り返すが、結果として自分も犠牲者の一人となり、自ら命を絶ったように見せかけられて発見された。

北条アンヌ:伊丹と共に行動する芸能リポーター。過去の事件の詳細を知り、金田一に事件解決のヒントを与える。

蝋人形城事件
中世ドイツの城を、そのまま信州に移築した「バルト城」。そこで開催される推理イベント「ミステリーナイト」には、全世界から名探偵が招かれた。推理作家、推理小説評論家、探偵社社長、犯罪心理学者、監察医と、錚々たる顔ぶれが並ぶ中に、あのコロンボ警部の甥っ子らしき人物と、明智、ハジメが加わる。「ミステリーナイト」進行にしたがって、激しく戦わされる名探偵たちの推理。だが、やがて起こる「本当の」事件が、次第に彼らの口を重く閉ざしていく。

エドワード・コロンボ:アメリカ・ロサンゼルスで数々の事件を解決した実績を持つ。推理の際に必ず「うちのオバサンが」と身の上話をする癖がある。蝋人形城のオーナー『レッドラム』の意味を解いた。

多岐川かほる:著名推理作家。作家らしい視点で事件の謎を解明しようとする。

当麻恵:探偵社の社長。第一の犠牲者。金田一がバルト城のオーナーに指示された蝋人形の演出になぞらえていた。

坂東九三郎:推理小説評論家。賞品となっているバルト城の取得に躍起になっている。第三の犠牲者。蝋人形と同じく吊った状態で発見された。一連の容疑者として自ら命を絶ったように見せかけられて遺体が発見される。

真木目仁:犯罪ルポライター。事件の舞台であるバルト城に飾られている肖像画から、多岐川と共にマリアを犯人と疑う。

マリア・フリードリヒ:監察医。バルト城に飾られている肖像画と酷似した容姿で、一度は城のオーナーとして疑いをかけられた。所々に不可解な行動が見られる。事件解決後に彼女の正体が明らかになる。

南山駿三:事件の舞台、バルト城の世話係。秘書派遣会社の社員で、今回のミステリーナイトの世話係として城のオーナー『レッドラム』に指名された。

リチャード・アンダーソン:犯罪心理学者。第二の犠牲者。杭を打たれた状態で発見された。当麻と同じく蝋人形の予告通りに絶命していたが、蝋人形にはなぜか杭が刺さっていなかった。予告と異なっていた事が違和感を残すきっかけとなる。

怪盗紳士の事件
芸術品ばかりを狙う大泥棒・怪盗紳士が、連日新聞誌面をにぎわせていた。ハジメは剣持の頼みで、犯行予告のあった画家・蒲生剛三邸を訪れる。「絵とともに絵のモチーフとなったものも盗む」怪盗紳士の軽妙で華麗なやり口に、ハジメは好感を持ったが、剣持によれば、怪盗紳士は次第に「犯罪者の本性」を露わにしているという。行動が残虐性を増しているのだ。そんな折、怪盗紳士が行動を開始した。蒲生の娘・さくらの髪を切り落とし、さくらが描かれた傑作「我が愛する娘の肖像」を盗み出したのだ!

海津さとみ:病気である蒲生剛三の付添医師。蒲生と裏で繋がっている。第一の犠牲者。怪盗紳士は犯行の際、絵画と共にモチーフを盗む習性があるが、海津も自身の絵画を盗まれた上、奪われたモチーフとして滝つぼに浮かんでいた。

蒲生剛三:著名な画家。彼の描いた「我が愛する娘の肖像画」がルノアール国際絵画展でグランプリに輝いた事が今回の事件のきっかけとなった。第二の犠牲者。盗まれた釣りをしている絵画に見立てられて犠牲となった。

蒲生さくら:蒲生剛三の娘で金田一、美雪の同級生。蒲生作「我が愛する娘の肖像画」のモチーフとされる。怪盗紳士にさらわれ、髪の毛を切られてしまう。

岸一成:山歩きの途中で迷い込んだだけで、絵画には詳しくないというが、実は美大出身のフリーデザイナー。彼が嘘をつく理由は後に明らかになる。

吉良勘治郎:画家。蒲生のライバルとして活躍していたが、一時を境に絵を書く事をやめ、酒ばかり飲む生活をしている。蒲生剛三が絵画のモチーフを盗作したと疑っている。

小宮山吾郎:画家・蒲生剛三家の執事。蒲生さくらと似たアザのある女性を妻に持つが……?

醍醐真紀:美術雑誌記者。好奇心が旺盛で、金田一が有名探偵の孫である事に興味を持ち、怪盗紳士との推理を楽しんでいる。

羽沢星次:銀座の有名画商。蒲生作「我が愛する娘の肖像画」に5億の値を付ける程、この絵を評価している。絵画を見る目は確かだが、やり方が強引で有名。

和久田春彦:蒲生剛三の甥で天文学者。蒲生剛三のアトリエから絵画を盗むが、すぐに見つかってしまう。女癖が悪く、そのせいもあって多額の借金を抱えている。

魔術列車事件
「地獄の傀儡師」を名乗る人物から、警視庁宛にからくり箱が届いた。中には、凄惨な事件を連想させるかのように不気味にねじれたマリオネットが入っていた。剣持の頼みもあって、「幻想魔術団」のマジックショーが行われる「魔術列車」に乗り込んだハジメは、そこで魔術団団長・ジェントル山神の遺体に出くわす。だが、次の瞬間、遺体は煙のように消えてしまったのだ! 消えてしまったはずの遺体は、やがて列車の行き先「死骨ヶ原ステーションホテル」の一室で、ねじれたマリオネットと同じ姿で発見される。名探偵と天才犯罪者の出会いと熾烈な戦いを描いたエピソード。

残間さとみ:マジシャン集団・幻想魔術団の一員。まだ見習いであるが、若くして一流の魔術団に入団できる実力を持つ。

ジェントル山神:マジシャン集団・幻想魔術団の団長。第一の犠牲者。警視庁宛に届いた『地獄の傀儡師』から手足がねじれた人形が送られてきたがジェントル山神はその人形と同じ形で吊るされていた。

高遠遙一:幻想魔術団のマネージャー。いつもおどおどして頼りない雰囲気を見せる。

チャネラー桜庭:マジシャン集団・幻想魔術団の一員。サイコマジックを専門とする。『近宮玲子』の事故に魔術団員が関わっていた事を知っている。

長崎巧四郎:金田一達が宿泊する「死骨ヶ原湿原ホテル」の支配人。魔術団の元団長『近宮玲子』のファンで、彼女の人形を持ち歩いている。劇団員の一員を罪深い弟子たちと称するが、その真意は……?

ノーブル由良間:マジシャン集団・幻想魔術団の一員。その実力は団員No.1と称されるが、プライドが高く、高飛車な態度が目につく。魔術団の元団長『近宮は』の事故で命を落とした事に関係がある。第二の犠牲者。劇団のオリジナルマジック・生きたマリオネットの演目中、人形と入れ替わり、遺体となって姿を現した。

ピエロ左近寺:マジシャン集団・幻想魔術団の一人で、カードマジックを主とするマジシャン。魔術団の元団長『近宮玲子』が事故で命を落とした事に深い関わりがある。

マーメイド夕海:マジシャン集団・幻想魔術団の一員。犠牲者であるジェントル山神の妻。魔術団の元団長を『近宮玲子』が事故で命を落とした事に関係がある。第三の犠牲者。地獄の傀儡師の手によって命を落とし、木に吊るされた状態で発見された。

黒死蝶事件
「幻の蝶」の発見者・斑目紫紋の紹介記事にあの「ジェイソン」遠野英治によく似た男の姿を認めたハジメは、いつきのはからいで斑目家のパーティーに潜入した。ひょんなきっかけで斑目家の三女・るりと親しくなったハジメは、不安を訴える彼女をなぐさめ、翌日遊ぶ約束をする。だが、るりは翌日の朝、あたかも蝶の標本のような姿で静かに横たわっていた。るりとの約束を果たせなかった――ハジメの後悔が、犯人に対する怒りへと変わる。犯人のねらいは!? そして、「遠野によく似た男」の正体は!?

小野寺将之:舘羽の婚約者。舘羽に近づく男に対して激情する、嫉妬心の強い男。舘羽、揚羽に気に入られている事が不愉快なのか、何かにつけて深山を犯人扱いした。

刈谷竹蔵:斑目家の使用人。人の死と関わりがあるとされる黒死蝶の伝説を信じ込み、飛び回る黒死蝶に対して過敏に反応し、怯えている。

斑目揚羽:斑目家の次女。誰にでも親切に接し、母の緑に似て温厚な性格の女性。深山とは親密な関係にある。

斑目紫紋:斑目家の当主。蝶マニアとして知られ、遺存種とされる夜光蝶の研究と養殖に25年もの年月を費やしている。自らの妻や子供を蝶として扱う。第三の犠牲者。背後から犯人に襲われ、磔にされていた。大量の黒死蝶に身体を覆われ、その様子は大紫蝶に見立てられていた。

斑目舘羽:斑目家の長女。3女の中では一番気が強く、るりと同じく父である紫紋を毛嫌いしている節があり第二の犠牲者。あたかも蜘蛛の巣に捉えられたかのように、温室ガラスに、磔にされていた。

斑目緑:斑目紫紋の妻、夫である紫紋によって、蝶として扱われている。蝶の研究家で元恋人が自ら命を絶ってから斑目家に嫁いでいる。娘の血液型を偽るなど、徐々に不審な点が目立ち始める。

斑目るり:斑目家の末っ子。父親である紫紋を毛嫌いしており、その理由も明らかになる。第一の犠牲者。斑目家にある蝶塚に磔にされ、あたかも蝶の標本を思わせる姿で静かに横たわっていた。

深山日影:紫紋の助手を務める。悲恋湖事件で行方不明になった遠野英治に、瓜二つの人物。本人は記憶喪失として、以前の事は全く覚えていないと言っている。

山野勝己:大学教授。大学で蝶類の研究をしている関係で紫紋の行うパーティーに参加する。事件の鍵を握る“25年前の出来事”に深く関わりを持つ。

六波羅和馬:カメラマン。いつき陽介の知り合いで、フリーカメラマンとして活躍している。

仏蘭西銀貨事件
ひょんなことから幼なじみの高森ますみと再会したハジメは、長野の高級ホテル「仏蘭西館」で開催されるファッションショーに招待される。だが、ハジメはこのときから、ますみの様子がおかしいことに気づいていた。じつは、彼女はハジメに出会う寸前に人をあやめており、それを必死に隠そうとしていたのだ! 真犯人「葬送銀貨」は、この事件をネタに、ますみにさらなる罪を強いる。「葬送銀貨」が指定したターゲットは先輩の鳥丸奈緒子。だが、命を奪われたのはワインを飲めない奈緒子ではなく、ライバル会社のデザイナーだった!

犬飼要介:キミサワブランドの副社長。社長の君沢と深い中にある。第二の犠牲者。第一の犠牲者・六条と同じく犯人により毒で命を落としてしまう。

鍵谷善司:キミサワブランドのチーフ・デザイナー。明るく、誰にでも屈託のない笑顔で接する人物。キミサワブランドに隠された秘密を知っている。

君沢ユリエ:ファッション業界の有名ブランド“キミサワ”の社長。副社長の座を餌に犬飼を手中に収める。

霧山小夜子:キミサワブランドのパタンナー。鳥丸奈緒子からいつもきつく当たられている。大人しく見えるが、実はキミサワブランド副社長の犬飼の愛人。第三の犠牲者。犯人の銃撃で命を落とす。高森ますみが犯人と見せかけるための道具として始末されたが、亡くなる前に話していた電話の内容にも動機が含まれているようであった。

スージー星河:六条ブランドのトップモデル。キミサワブランドのウェディングドレスを引き裂いてコンペの邪魔をしようとした。

セバスティアン・メグレ:フランスで名探偵として知られる。探偵として事件の推理に当たった。自分に自信をもっており、金田一をライバル視している。冷静に事件を推理出来る実力を持つ。

高森ますみ:金田一、美雪の同級生。トップファッションモデルとしてキミサワブランドを背負って立っていた。昔の男に脅迫され、誤ってあやめてしまった事から事件に巻き込まれ、真犯人の指示通りに罪を重ねてしまう。

鳥丸奈緒子:キミサワブランドのチーフ・デザイナー。テーブルクロスを使って即座にウェディングドレスに仕立てる等、デザイナーとしての腕は超一流であるが、周りからはあまり評価されていない。キミサワブランドの重大な秘密を握っている。

弓削透:パーティー会場のソムリエ。鳥丸奈緒子の元恋人と噂されている。

六条光彦:キミサワブランドのライバルであるファッションブランド“六条”の社長。新進天才デザイナーとしての地位を築き上げている。第一の犠牲者。毒を仕組まれたワインを飲み、その毒により命を落とした。

魔神遺跡事件
どこかおかしい、とは思っていたのだ。華麗な男性遍歴を噂される美人の宗像さつきセンパイが高収入のバイトを紹介してくれたこと。バイト先の出雲は磨陣村の人々が、探るような目で自分を見ること。遺跡発掘の大学教授が、一バイトに過ぎない自分に握手を求めてくること。たしかに注目されている! それもそのはず、ハジメは宗像センパイが古代より伝わる神「凶鳥の命」の「3つめの戒め」を果たすために呼ばれたイケニエ、宗像センパイの“結婚相手”だったのだ! 村で起こる連続事件は、「3つめの戒め」を果たしていないからだ。そう宗像センパイは語るのだが……。

江戸川謙次:宗像さつきの住む村の住人で、館の主人。推理作家でもある。

国守秋比古:東京大学教授。移籍発掘の総指揮をとる。

蘇我豊広:宗像さつきの住む村の住人。大和猛と同じく亡くなった宗像の助手。大和と共謀して、先んじて遺跡を発掘しようとするが、大和が命を落としたことによって計画は挫折した。第三の犠牲者。命を落とす間際にダイイングメッセージを残し、事件解決の糸口を与えた。

鳥辺野章:東大教授・国守秋比古の助手。密かにさつきに思いを寄せている。

九十九イヨ:宗像家の家政婦長。古くから宗像家に支えている。

港屋明日香:宗像さつきの住む村の住人。

港屋寛一:宗像さつきの住む村の住人で、館の主人。港屋明日香の夫。凶鳥の呪いを信じ切っており、大和亡き後は常に怯え続けていた。第二の犠牲者。犯人に出口をふさがれ恐怖に取りつかれている最中、偶然上から釣鐘が落ち、下敷きとなった。

宗像今日子:宗像さつきの母。病気で顔が見せられない状態となり、以後は部屋に閉じこもりきりとなる。

宗像さつき:不動高校に通う金田一の先輩。金田一に遺跡発掘のアルバイトを勧めるが、本当の目的は、彼女に課せられた戒めを実行するためであった。

村西弥生:宗像家の家政婦。事件があった最中にも皆に気を遣える気丈な面を見せる。亡くなった宗像家の当主・宗像士郎の事故の原因を知っている。

大和猛:亡くなった宗像さつきの父の助手を務めていた人物。遺跡発掘を邪魔しようと、凶鳥の面をかぶってさつきを脅かすが、金田一によってあっさり犯人だとばれてしまう。第一の犠牲者。密室の石室の中で遺体となって発見される。傍らにある凶鳥の神具は、あたかも凶鳥の呪いを表しているかのようであった。

魔犬の森の事件
クラスメイトの千家・八尾とともに、山梨にキノコ狩りに訪れたハジメと美雪は、廃墟となった研究所に迷い込む。そこでは、オカルト研究会を称する大学生たちが合宿をしていた。ほどなくして、研究所は狂犬病の疑いのある野犬たちに取り囲まれ、ハジメたちは研究所を出ることができなくなってしまった。やがて、大学生グループのひとりが、巨大な犬と思われる動物に喉笛を噛み切られた無惨な姿となって発見された。この研究所には、ライオンほどもある巨大な魔犬「ケルベロス」が潜伏しているのだ! 外は狂犬病の野犬、内は魔犬ケルベロス。絶体絶命の危機の中、大学生が次々に命を落としていく。

五十嵐郁登:三城大医学部3年生のオカルト研究会の一員。過去にあった医学部の恐ろしい事件の噂を知る人物。萬屋達とは同じ医学部だがら彼らとは考え方が異なる人当たりの良い人物。

参道麻衣:三城大医学部4年生のオカルト研究会の一員。第一の犠牲者。無数のひっかき傷がつけられていた。魔犬・ケルベロスの仕業と思わせる状態で発見される。

千家貴司:金田一の同級生。事件の最中、犬にかまれて傷を負ってしまう。噛んだ犬は狂犬病の疑いがあった。

二ノ宮朋子:優蘭女子大学の学生で、興味本位で三城大のオカルト研究会に参加する。犬好きで、事件の最中も常に一緒にいる。オカルト研究会に参加した理由も、犬に関わりがあるそぶりを見せる。

百田梅男:三城大医学部3年生のオカルト研究会の一員。悪魔に関する本を読んだり、ケルベロスの存在を信じ込む等、オカルト研究会の中でも特にのめり込んでいる。

八尾徹平:金田一の同級生。

萬屋透:三城大医学部4年生のオカルト研究会の一員。家が金持ちで、事件の舞台となる敷地一体を所有し、好き放題利用している。第二の犠牲者。参道と同じくケルベロスに襲われたかの様な傷痕を残し、トイレで発見された。

渡辺鐘:三城大医学部4年生のオカルト研究会の一員。萬屋、参道、百田と組んで、医学部内で好き放題暴れていた。渡辺の作った新薬が後の悲劇を生むこととなった。第三の犠牲者。命を落とす際にダイイングメッセージを残し、それを受け取った金田一は犯人特定につなげていく。

天草財宝伝説事件
フリーライターのいつきに誘われて、ハジメと美雪は時価数億ともいわれる天草財宝発掘ツアーに参加することになった。天草に着いたとたん、ハジメたちは白髪鬼に関し不気味な言葉を語る地元の子どもたちに出くわす。そんな子どもたちの言葉を裏づけるかのように、ツアーに参加したトレジャーハンターが動かぬ姿で発見された。胸には血の十字架が刻まれ、現場には「白髪鬼」の存在を示す白い髪。白髪鬼とは何者なのか? 天草財宝は本当に存在するのか!?

赤峰藤子:冒険カメラマン。事件の現場においてもカメラを離さず、スクープとして写真を撮り続ける。第二の犠牲者。キリシタンの墓場によりかかった状態で発見された。

赤門秀明:トレジャーハンター。潔癖症なうえに時間にも厳しく、金田一のだらだらした態度にいらつきを見せる。第三の犠牲者。財宝の位置を特定後、抜け駆けしようとしたところを白髪鬼に襲われる。

天堂四郎:今回のツアーの案内役。天草四郎を思わせる美形で、その容姿は女性と見間違うほど。財宝が眠る天草の地の住民として伝説や地理に詳しい。

中田絹代:トレジャーハンター。5年前は和田と親密な関係にあった。第一の犠牲者。財宝の在処を突き止めたと思われるが、その背後から犯人である白髪鬼に襲われる。身体に十字の傷を負い、露天風呂に浮かんだ状態で発見された。

美浦エミリ:不動高校に入学した高校1年生。金田一、美雪の後輩。ダウジングを得意とするトレジャーハンター。

最上葉月:考古学の助教授。美浦エミリの持つダウジングにも詳しく、考古学の知識は確かなもの。かつていつき陽介とは親密な仲にあった。第四の犠牲者。ふと目を離した隙に自ら命を絶ったとみられる状況で発見された。

矢木沢亮:古美術商。いつき陽介の知人。落ち着いた雰囲気のある大人であるが、中田絹代の話では遊び人らしい。

和田守男:いつき陽介が勤める会社の編集者。財宝発掘の取材陣としていつきと行動する。

露西亜人形事件
作家・山之内恒聖が晩年を過ごした家「露西亜館」に、5人の遺産相続候補者が集まった。身よりのなかった山之内は、生前親しかった者たちに、巨額の遺産をめぐる「推理ゲーム」に参加することを課したのだ。ゲームの助っ人として招かれたハジメは、同じく助っ人として現れた「スカーレット・ローゼス」と名乗る仮面の男にいぶかりながらも、暗号解読に乗り出すことになる。だが、暗号のヒントとして提示された5体の露西亜人形が消失すると同時に、「露西亜館」はおぞましい事件の舞台となってしまった。

有頭大介:弁護士。気弱な雰囲気を見せるが、事件の中でも冷静に行動できる性根の座った人物。

犬飼高志:一度事件を解決したことがあり、金田一をライバル視するが、根は優しい青年。彼が飼っていた猟犬がよく吠える事から山之内恒聖の怒りを買っていた。

梅園薫:ミステリー作家。山之内の愛人として賞を手にした事から、彼女も山之内の怒りを買っていた。

桐江想子:田舎育ちの純粋な女性。メイドとして山之内の屋敷に住みこむ。

神明忠治:ミステリー評論家。遺産相続のゲームを提案した山之内恒聖の作品にケチをつけた事があり、本人にはよく思われていない。第一の犠牲者。与えられた暗号文になぞらえる様に、浴槽に体を漂わせていた。

宝田光二:文芸雑誌の編集者。原稿の取り立ての件で度々山之内を困らせていた。第二の犠牲者。睡眠中に息を引き取る。

田代富士夫:山之内家に仕える執事。職業に見合った人物で、色々と気が利く人物。

幽月来夢:地獄の傀儡師・高遠遙一の友人で、幾度となく彼の手助けをしていた重要人物。第三の犠牲者ら、犯人の手により、無残な最期を遂げる。彼女が命を落としたことが、高遠が怒りを表すきっかけとなった。

吸血鬼伝説事件
旅に出てから1か月。久々に美雪や剣持と再会したハジメだったが、ゆっくり話す暇もなく事件に巻き込まれてしまう。秋田・舞蘭村の廃墟風ペンション「ルーウィン」を舞台に、連続して事件が発生する。犯人は顔を包帯で覆い隠し、漆黒のコートに身を包んだ吸血鬼。美雪は吸血鬼によって拉致され、血を吸いとられてしまう。しかもそのとき彼女は、たしかに吸血鬼が人をあやめるさまを見たのに、被害者はまったく別の場所で発見された! さまよう吸血鬼の潜むこの檻から脱出することはできるのか!?

海谷朝香:ブティックのオーナー。第一の犠牲者。さらわれた美雪の目の前で命を落としてしまう。首筋には吸血鬼に噛まれたと思われる跡が発見される。絶命の間際から何かに怯えた様子を見せていた。

貴船葉平:金田一、美雪の同級生。秋田に転校し、アルバイトとしてペンションで働いている、彼も廃墟マニアの一人。

流山森太郎:廃墟を舞台にした小説を書く作家。事件が起きている中でも小説を書きあげようとした。自身を廃墟マニアと認めている。

猫間純子:フリーライター。廃墟マニアの一人で、事件の舞台となるペンション『ルーウィン』に度々取材に来ている。

緋色景介:ペンションの宿泊客の一人。マントを羽織り、外国人を思わせる雰囲気を持つ。昔ペンションで血を吸われて発見された女性『辻由利亜』とは知り合いの様子である。

比良川透:ペンション『ルーウィン』のオーナー。廃墟マニアの一人で、ホテルにも関わらず、ほとんど廃墟と変わらない状態で運営している。

二神育夫:横浜で開業医をしている医者。亡くなった海谷の検屍を行った結果、彼女の血液が吸血鬼によって吸われている可能性を示唆した。第二の犠牲者。海谷と同じく首に噛まれた跡を残し、命を落としていた。

湊青子:美雪や金田一が宿泊するペンションの従業員。彼女も廃墟マニアの一人。海谷があやめられた事に疑問を持ち、事件を推理する。一時、流山を犯人扱いするが、状況証拠から金田一にそれを否定される。かなりの負けず嫌い。

雪霊伝説事件
「生前に親切を受けた8名を招待し、ひとりにつき1億円の贈与をする」――亡くなった資産家の遺言により、遺産候補者のひとりに選ばれたハジメは、美雪・剣持とともに北アルプスは氷壁岳の中腹にある「雪稜山荘」におもむいた。たった3日間、山荘で他の候補者と一緒に過ごすだけで1億円もらえるとあって、次々と山荘に集まってくる候補者たち。しかし氷壁岳には、遭難した親友を助けるためにブリザード渦巻く雪山に入り込み、自らも遭難してしまった登山家の伝説が存在した。いまでも親友の名を呼びながらさまよっているという、雪霊「タカハシ」が引き起こす恐るべき連続事件!!

相島豪太:染めた髪が印象的な地元の高校生。

黒沼繁樹:弁護士。怪しい仮面の裏側には右頬に凍傷を負った爽やか美男子の素顔が隠されている。

瀬倉未紗:OL。お金が関わると性格が変わる一面がある。かつて遭難事故に遭ったメンバーの一人だが、一緒に遭難した人の顔も覚えていない。第一の犠牲者。最後は山に捨てられた。

月枝麻央:山岳部に所属する女子大生。明るい性格で金田一達とも打ち解ける。

堂崎一志:起業家。遭難事故に遭ったメンバーの一人。借金返済のため弟を突き落とし、遺産を独り占めにしようとした。第三の犠牲者。立ったままで雪に隠されていた。

堂崎次生:フリーター。堂崎一志とは双子の弟だが、兄よりも乱暴な性格。遭難事故に遭ったメンバーの一人だが、真犯人に利用され、同じ境遇の三人をあやめる手伝いを引き受けた。第四の犠牲者。マグカップでダイイングメッセージを残した。

比良木麓郎:登山家。オカルト的な現象を妙に信じており、事件を幽霊の仕業だと主張する。

鱒井渉:会社員。遭難事故に遭ったメンバーの一人で、瀬倉の恋人という話だが、そうは見えない雰囲気。第二の犠牲者。

錬金術事件
TV番組の出演者として“錬金術師”絵崎蔵人が行方不明になった、絶海の孤島「恋琴館」へと向かう金田一。3億円相当の金塊を見つけ出すはずのTV番組は、AD・繭村啄也が絶命した事から血の惨劇の舞台へと豹変する。偶然設置していたカメラには、仮面にマントで身を包んだ謎の人物が映されていた。錬金術師は事件に使用したと思われる大剣と共に忽然と姿を消した。ADをあやめた犯人は現代に蘇った錬金術師の仕業なのか? しかし、金田一は次の事件で驚愕の現場を目撃する。命を落としたタレント・深森蛍の事件現場は、速水玲香だけが犯行可能な密室事件だったのだ。

赤柴大樹:お笑いタレント。芸人らしく、どんな状況でもネタ探しを怠らない。谷河と怪しい関係にある。

一色理科子:高校生クイズ王。理知的で冷静沈着。謎を解く事に生きがいを感じているようで、目の前で事件が起こった事も意に介さず嬉々として島に隠された財宝の在処を突き止めようとする。自らを、恋琴島で行方不明になった錬金術・絵崎蔵人の娘であることを告白する。

園光寺忍:プロデューサーとしてTV番組の総指揮をとる。

鬼沢龍子:鬼龍と恐れられるディレクター。仕事には非常に厳しい面を見せる。第三の犠牲者。大剣で刺される。繭村、深森が狙われた理由を知るが、直接犯人に襲われてしまう。

神丘風馬:国立歯科大学に通うエリート大学生。財宝探しは余興として参加しただけで、島に来た理由は別にあるらしい。金田一や一色の推理を探偵ごっこと称してバカにしている。

谷河クリスティーナ:芸能レポーター。大事そうに持ち歩いている壺に触られることを極端に嫌がっている。鬼沢が売れっ子ディレクターとして名を上げた理由を知る。

深森蛍:清純派の人気タレントだが、繭村が命を落としてから徐々に裏の顔を見せる様になる。言葉遣いが悪い。第二の犠牲者。寝ている間に繭村と同じく大剣で刺されていた。彼女が命を落とした現場は、トップ・アイドル・速水玲香しか犯行が出来ない密室現場であった。

不二森映:TVカメラマン。絶えずカメラを回し続けている。速水玲香のファンとして、疑いのかけられた玲香の容疑を晴らそうとする。第四の犠牲者。花瓶で頭を割られる。

繭村琢也:TV局のアシスタントディレクター。第一の犠牲者。謎の錬金術師が持っていた大剣で刺される。天窓の上き置き去りにされている状態で発見された。

美影砂月:速水玲香と深森蛍のマネージャー。覚醒剤を理由に命をたったとされる『夕凪はるか』の絶命の真相を知っている。