Secret Garden 〜黒狼侯爵の甘い罠〜 | ナノ













Secret Garden 〜黒狼侯爵の甘い罠〜

こちらのSSは、好きと言って、の後にご覧ください。






Secret Garden  拍手未掲載SS もっと嫌がって

 僕の体を辱め、僕の気持ちを甚振り続けたブルーベルに、ささやかな復讐を決行することにした。
「あぁ、ブルーベル。とてもいいよ」
 思わずうっとりと見惚れてしまった。
 そして、これから何が始まるのか考えただけで、これ以上無いほどに気持ちが昂ってきてしまう。
 今、僕の目の前にはブルーベルがいた。
 シュミーズ姿で。
 薄い生地で作られた下着の為に、体の線が透き通っていた。まるで小鹿のような細い足が床に投げ出されており、上半身の下着は今にも脱げそうになっている。
「やだ、どうしてこんな酷いことをするの? ウォルド」
「どうして? ブルーベルはまだ、自分の立場というものがわかっていないようだね」
 ブルーベルの両手は手枷で拘束されていた。抵抗できないように。
「ウォルド……っ」
「うふふふふ。さぁ、覚悟して」
 僕の両手には、羽を寄せ集めて作られた新品の箒が握られていた。今日の為に特別に用意させたものであり、片手で持てるほどに小さい。
「やだっ、やめて」
「やめない」
 ブルーベルの素足を箒でくすぐった。
「やっ!」
 足をばたばたさせて、本気で嫌がるブルーベル。
 あぁ、どうしよう。その嫌がる姿をもっと見たいって思ってる。
 もっと嫌がって、ブルーベル。君が逃げれば逃げるほどに、僕は興奮してしまうよ。
「いっぱいくすぐってあげる」
 ブルーベルの顎の下を羽箒でくすぐった。
「いやぁ……っ」
「あぁ、いいよ、すっごくいいよ。その嫌がる表情」
 はぁはぁと、息が上がった。
「ゆるして、ウォルド。くすぐったこと、謝るから」
「ふふ。謝罪はいらないから、もっと君の体を擽らせて」
 擽るふりをして、僕はブルーベルの胸元を羽箒で撫でた。ブルーベルは小さな肩を震わせて、必死に耐えている。
「ひゃ……っう」
 ブルーベルの小さな小さな……、おそらくきっと胸がある……、いや、これから多分大きくなるであろう部分を、下から上へ、上から下へと撫でた。
「ほーら、ブルーベル。どう? くすぐったい?」
「やめ、いや……っ、いやぁ……っ」
 首をふるふると揺らして、目尻に涙を浮かべるブルーベル。
 たまらない。
 愉しすぎて、思わず勃ってしまいそうだ。
 僕はわざと下着と胸の間に羽箒を差し込んだ。それを抜き差しする。
「気持ちいい? ブルーベル」
「やだ、抜いて、早く抜いて、だめぇっ」
「まだ許さないよ。ほぅら、こんなにも深く入っちゃったよ。こんなにも大きなものをたっぷりと抱え込んで、君はいけない子だなぁ」
「うぅ……っ」
「抜いて欲しい?」
「……っ、うん、抜いて、もう、入らないよっ、こんなに大きいの」
「ふふ。やだ。抜かないよ」
「そんな……っ」
 羽箒でブルーベルの胸元を甚振り続けた。空いている方の手は、ブルーベルの内股を撫で回す。
「これからは僕に逆らったり悪いことはしないって、約束できる?」
「うん、ごめんなさい、ごめんなさい、もうしないから」
 しゃくり上げて、涙をこぼすブルーベル。
「どうしようっかなぁ」
 ブルーベルの胸元から羽箒を抜くと、僕はブルーベルの頬に流れる涙を舐めて拭き取った。
「ふ……っ……」
「おいしい。君の涙は、まるで天上の美酒だ。……ごめんね。君が泣く姿をもっと見たいって思ってる」
「や……っ」
 怯えた顔をするブルーベル。僕はそんなブルーベルの唇を啄んで、味わった。ブルーベルは嫌がって顔を背けようとするけれど、僕は許さない。しっかりとブルーベルの頬を両手で包み込んで、彼女の唇の中へと自らの舌を入れる。
「ん……っ、ブルーベル、ほら、もっと口を開けて。……ふふ、そう、……っぅ、上手だよ。いい子だね」
 あぁ、ブルーベルの口の中は柔らかくて、なんて心地いいんだろう。僕は今、ブルーベルの咥内を犯している。彼女の中へ舌を差し入れて、彼女の舌と絡め合う。すごく、気持ちがいい。
「ウォルド……」
「さて、次はこっちの口も味わおうかな」
 ブルーベルの体を床へ押し倒して、両足を開こうと……。


「ハンス。それ、何を書いてるの」
 ウォルドは執事のハンスが書いているものを見て、青ざめながら震えていた。
「これは旦那様への報告書です」
「は?」
「旦那様が、ブルーベルお嬢様とお坊ちゃまの恋がどの程度進展しているのか、頻繁に質問をされるのです。訊かれる度に今日も進展がありませんでした、とご報告を申し上げるのですが……。旦那様はとても悲しまれるので、たまにこうやって私の想像を織り交ぜた報告書を作成しているのです」
「いや、それ、余計なお世話だよ! ていうか、お爺様にいつもそんなことをしていたの? やめてよ! お爺様と今度会った時、僕がこんな卑猥なことをしてるって思われるじゃない!」
 ハンスは朗らかに笑った。
「ふふ、いくらなんでも、旦那様はこんな作り話を信じたりしませんよ」
「いやいや、問題はそこじゃないから」
 ウォルドはハンスが文字を書いていた羊皮紙を取り上げた。
「あぁ、お坊ちゃま、何を」
「これは僕が没収する! いくらハンスでも、僕の大事なブルーベルにいかがわしい想像をするなんて、許さないんだからっ」
「そんな……」
 ウォルドはハンスが書いた文章を最初から読み始めた。見る見るうちにその表情は紅潮し、どこか呼吸が荒くなってくる。
「これ……、お前が本当に書いたの?」
「えぇ。お坊ちゃまの気分になりきって書かせていただきました」
「そ、そう……。ふうん? これ、返さないからね」
 ウォルドは羊皮紙を携えたまま、ハンスの部屋から出て行った。ハンスは目を細めて穏やかな顔をすると、もう一枚羊皮紙を用意してまた文字を書き連ねる。
「旦那様へ。お坊ちゃまとブルーベルお嬢様は、今日も進展が無いようです。そして、順調に恋を育んでいるご様子です、と。これでいいですね」
 ハンスは羊皮紙をくるくると巻くと、紐で結んでから封蝋で留めた。








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