マワりメグる観覧車
トウコは会話の中でのみ出てきます
ほぼ会話文。
ライモンシティにて
「あっ!Nさん!」
『やぁメイ。ボクといっしょに観覧車に乗りたまえ!』
「いいですよ!」
「観覧車っていいよね。あの円運動、美しい数式の集まり...。」
(相変わらず不思議な人だよね)
『ん?メイ、ボクの顔をじっと見つめてどうしたんだい?』
「何でもないですよー♪(キレイに整った顔だなあ)」
『そういえばあのトレーナーとこの観覧車に乗った...』
「前から聞きたかったんですけど[あのトレーナー]って誰ですか?」
『彼女はイッシュの英雄さ』
英雄。イッシュを旅した時、彼女の話を聞いた事がある。
今はどこかに行ってしまったらしいけど。
「ジムリーダーのチェレンさんもその人を探してるみたいですよ」
「確か名前はトウコって言ってたような?」
「英雄って言うぐらいだからきっと凄い人ですよね」
『ボクは彼女と戦った。ゼクロムとレシラムを従える英雄としてね』
『でも今はそう思わない。』
「へっ?」
『ボクは一人のトレーナーとして彼女と向かいたい』
『いつかきっと...ボクは彼女にアリガトウって言いたいんだ!』
『信じてる。数式で証明できない力が働きトウコに巡り会える日が来ることを!』
「Nさん?」
『あ、ああ。つい熱くなってしまったね。謝るよ』
「いえいえ、あの1つ聞いていいですか?」
『何だい?』
「Nさんはトウコさんの事どう思ってるんですか?」
『えっ?さっき言った通り一人のトレーナーとしt』
「そうじゃなくて!トレーナーとして向き合ってバトルする。」
「それだけでいいんですか?」
『え、ええっと...できれば[友達]になりたいな』
(友達ねぇ...。)
「Nさんと私は友達ですよね!違いますか?」
『...!!ボクのこと友達って言ってくれるの?』
『ありがとう!ボクもメイのこと友達だと思ってるよ』
「じゃあ同じ友達なら私がトウコさんになってあげますよ!」
『どういう意味かな?』
「ほら!私ってよくトウコさんに似てるって言われますし」
「私が彼女の代わりになってあげてもいいかなーって」
『...トウコとメイは違うよ』
「あははっ!冗談ですよ♪」
『もしかして、ボクをからかったのかい?』
「もしかしなくても、です」
『ねえメイ』
「どうしました?」
『トウコのこと思い出すと胸が苦しくなるんだ。顔が火照ったりさ』
「それって...」
『もしかしてさ』
「もしかして?」
『...ボクは病気なのかな?』
「は?」
『やっぱり病院に行った方がいいのかもしれない。メイはどう思う!?』
「Nさん。周りから天然だとか言われません?」
『ボクは能力変化の幅が大きくなる事はないよ』
「特性「てんねん」の話じゃなくて」
『えっ?何の話だったかな』
「もはや天然記念物レベルですね!」
『ん?ありがとう??』
「褒めてませんから!!」
『...あ!そろそろ観覧車が1周する頃だ』
「観覧車に乗ってこんなに疲れた初めてですよ」
『ボクのせいかな?ゴメンナサイ...』
「そんな謝らなくても」
『ほら手を貸してごらん。気をつけて降りてね』
「は、へ?あ、ありがとうございます」
(ううっ...恥ずかしい!)
『今日は付き合ってくれてありがとう!』
『やっぱり観覧車はいいね。あの円運動、美しいs』
「その話はさっき聞きました!」
「一つ言っておきます。」
『ん?』
「ピュアハートなのは結構ですけどあまり度が過ぎると私のダルマッカちゃんで
そのフッワフワの髪―
焼 い ちゃ い ま す か ら 」
『メイ!??やめたまえ!!見た目に反して凄いことを―』
「だーかーら冗談ですってば!」
『目が笑ってない気がするんだけど』
「あなたに言われたくないです」
「だって羨ましいですもん」
『羨ましい?』
「そんな話されたらいくらメイちゃんでも、やけちゃいますから」
『...?』
「何でもないですよーだ♪」
END