bookシリーズ | ナノ


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せっせと働く休むことなく
隊務 隊務 らんらんら
繰り返しの毎日
気が付けば総司が拗ねている

どっかで総司がグレていようと
無視して らんらんら
ぜってぇ気にしねえ
ひたすらに筆を動かした

心の奥底には いつも総司のこと
「馬鹿げてる」 そう言い聞かせては
総司の声を無視した

「変わらねぇ」と諦めて
ただずっと仕事に精を出している
夢ならば喜んで
構ってやるぜと真面目な顔で


せっせと働け馬鹿げた隊士
面 胴 らんらんら
今日も巡察 用意よし
気が付けば真っ赤になる刀

朝も夜も仕事していても
何故だか終わらねぇ
何も気にしねぇ
貪欲に書状をしたためた

襖の向こうから 微かに漏れる声

「仕方ねぇ」と膝開き
部屋の隅っこで吐息を吐かせてみる
何処がいい吐き出すぞ
俺はただ獰猛に求めるだけ


「梅の花一輪咲いてぇも」
襖の向こうで総司が言う
「大丈夫、句集はなくても」
「全て暗記してるんです」

そんな話は聞きたくねぇ
聞きたくねぇ 嫌 聞きたくねぇ
おいおい
どこにも行くんじゃねぇ
傍にいて 声を聞かせろよ

「下らねぇ」と嘘吐いて
それでもお前に気づいてほしくて
冷たくて悪かった
いい加減に仕事は終わらせる

腕の中抱き締めて
「愛してる」なんて言ってみたくなる
愛してるぜどこまでも
おいおいそんなことで泣くんじゃねぇ




*maetoptsugi#




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