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小松は一旦会議室を出ていった。
二人は席に着く。

『何時からいたんだ?』
「ん?ああ、少数精鋭で回ってた云々の辺りだな」
『ほぼ最初じゃねーか!』

「さっきのお前、かっこよかったぜ」

なんの戸惑いもなく本心から出たトリコの言葉になまえは顔を赤くする。

『ふん…』

その態度も照れからだとわかっている。


「まあ人と話すときはもう少し愛想よく…いやダメだ」
『どっちだよ』

自分の台詞を自分で即否定するトリコに突っ込むが聞いていない

「お前が愛想よくしたら狙う奴が増えるからダメだ!一目惚れするやつも絶対増える!俺がいつも側にいれる訳じゃねぇから心配だし、小松ももしかしたらとっくに惚れてるかもしれねぇ」

真顔で語るトリコに対し呆れ顔のなまえ。


『馬鹿かお前』
「馬鹿ってなんだよ!俺は真面目に…」

『小松はそういうのじゃないし、俺は俺なんかに惚れる物好きなバカは一人しか知らねえよ』「誰かいんのか!?」

食いついてくるトリコから目を逸らして頬を赤らめながら、言った。

『ああいるぞ。愛想の欠片もねえ俺に一目惚れしたとか言ってウチに異動してきたバカがな』










「顔洗ってきましたー。あれ、どうしたんですか?」

『お帰り小松。なんでもないよ。気にすんな』
「でもお二人の顔が赤い気が…「気のせいだ小松!気のせい!!ちょっと暑くてな!」

「そうですか?結構クーラー効いて…「ほらもう時間だぜ!資料はこれな」

誤魔化して席に座らせた。


『…アホめ』





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