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ーここは第0研究室ー

「ココさん、この資料ってどこにありますか?」
「これはなまえが持ってた筈だから多分室長室だと思うよ」
「ありがとうございます」


ーコンコン

『小松か。入っていいぞ』
「失礼します」

キチンと挨拶してから部屋に入る小松。

『別にノックなんてしなくていいんだぜ?』
「いえ、そういうわけには…!」
『あいつら誰もノックなんかしねーからな』
「あはは…なまえさん、この資料を探してるんですけど」
『ああ、それならこの辺にあるから勝手に持ってっていいぞ』
なまえに指された机は書類や本やファイルが山積み

「……… なまえさん、いい加減片付けましょうよ」
『あはは…まあ、そのうちな?』
「そう言って全然やらないんですから なまえさんは。僕とココさんが片付けてもすぐ元通りにするし」
『小言はココだけで十分だったのに…』

なまえを見ながら小松は何となく考えていた。

気さくだけど手もかかるし、年も近いから周りとの様子を見ていても話していても全然上司って感じがしないよなぁ。
初めて会ったとき位かな?威圧感が凄かったのって。きっと新人にはあんな感じなんだろうな。気を引きしめろ!って感じで。
たまに来るリンさんとも仲良いし、お客様がいらっしゃった時は礼儀正しいけど雰囲気柔らかいし。きっとそういうところが慕われてるんだな。


だが小松は知らなかった。

小松がこの研究室に来てからやってきた来客は全て顔見知りで、第0に対して友好的な人物達であったということを。




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