微かな光 | ナノ

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「おっはよー!」

「おはよ、ユカリ。なんか今日はテンションが高いわね」



当たり前でしょうが!
なんたって今日は合格者説明会でついに下忍になれたんだから!

いのにそう言うと「大袈裟」と一言で片付けけられてしまったが。

それでも嬉しい事には変わらない。




「いのと同じ班になれるといいなぁ」

「嬉しいこと言うわねー!あたしもあんたと一緒なら心強いわ」



そう言いながら私たちは合格者説明会の教室に入って行った。










「……え?」




教室に入ったことは決して間違いではなかった。
うん、絶対。

だったら何だ、この光景は。




「ああああ、あたしのサスケくんがああああ!」



いのはそう言っていろんな意味でショックを受けていた。


そう、なんとナルトくんがうちはサスケくんという人とキスしてたのだ。
これは誰でも驚くし目を疑うよ…。

二人とも吐きそうにお互い言い捨てていたが、
なぜかナルトくんだけ私と同じピンクの髪色をしている可愛い子に殴られていた。

…ナルトくん、どんまい……。





「(でも、本当にナルトくんが合格してて良かったよ)」




そう思ってる間にイルカ先生が来て、合格者説明会が始まった。






「じゃあこれから3人1組の班を発表するぞー!」

「はぁ……」




どうやらイルカ先生の話によるとこれから下忍として3人1組で任務とか行うんだって。
それは知ってたんだけどさー…勝手に先生が決めたって…ひどくない!?

まぁ同じ班の子とは仲良くするけどいのと同じが良かったなぁ…。






「…じゃ次、第7班。この班は4人1組だな。
春野サクラ…うずまきナルト、うちはサスケ…それと西条ユカリ!」



先生が発表している最中、ナルトくんは嬉しそうにしたのにいきなり暗くなって、
サクラちゃんは暗くなったと思ったらいきなり喜びだして、サスケくんは無言のままで。

…なんなんだろう、この差は。




「イルカ先生!よりによって優秀なこの俺が!何でコイツと同じ班なんだってばよ!」



ナルトくんは納得できない顔をしてイルカ先生に訴えていた、が……




「…サスケは卒業生28名中一番の成績で卒業。ちなみにくの一クラスでユカリも一番だ。
ナルト…お前はドベ!いいか、班の力を均等すると自然にこうなんだよ。」



イルカ先生にズバっと言われてしまった。
するとサスケくんがナルトくんに嫌味を言ったりして喧嘩になったり……なんか大丈夫かな、この班。

イルカ先生は呆れ気味と少し安心気味でナルトくん達を見ていた。




「じゃ、みんな。午後から上忍の先生達を紹介するからそれまで解散!」





こうしてこの場は一時解散となった。


丁度お昼時間だったのでせっかくだし7班のみんなで交流深めようかなぁと思ったけど
みんなどこかに行ってしまったのでだからいのと食べることにした。






「あー、ユカリうらやましいわ!サスケくんと同じ班だなんて!」

「いの本当サスケくん好きだよねー!」



毎回毎回サスケくんって連呼してるんだもん。
誰でも分かる、いのは本当にサスケくんが好きだ。



「当たり前よー!あぁでもあのサクラが一緒なのがもっとムカつくわ!
あたしとサクラ交換出来ればいいのに〜〜!そしたらサスケくんともユカリとも一緒よ!」



いのは悔しそうに言った。
まぁお互い違う班でも頑張っていくしかないよね。



「同じ班になれなかったのは残念だけど…お互い頑張ろう!」

「…そうね!やってやるわ!」



そう言ってお互い決意表示した後も他愛のない話で盛り上がっていた。









同時刻、ナルトの家-ーー…



「ここがナルトの家ねェ……(この牛乳かなり賞味期限が過ぎている…)」



ナルトの家には三代目火影と銀髪のマスクをした男がいた。
銀髪の男は賞味期限が切れている牛乳を手に取って何とも言えない表情をしていた。




「まぬけな奴だがお前に見張らせるのが一番だ。お前は鼻が利く。」

「…了解。しかし三代目…西条とうちはを一緒にして良かったのですか?
ユカリとうちははお互い相反する一族。そんな彼らが上手くやっていけるとは…」




マスクの男は少し心配そうにに言った。


相反…一体西条とうちはに何があるのだろうか。





「……正反対の一族だからこそじゃ。相反するからと言って逃げられるわけでもあるまい。
ユカリの性格を知っているだろう?それにまだ今のあの子らはまだ真実を知らん。……頼んだぞ、カカシ。」


「…了解。(ユカリか……こりゃ大変なことになりそうだ…)」



カカシと呼ばれる銀髪マスクの男は面倒くさそうに、だけどこれからの事に少し焦りながら三代目に答えていた。




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