微かな光 | ナノ

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「…遅っ」




待ち続けること数時間。
未だ担当の上忍の先生は来ない。

正直かなり暇すぎる。
もう他の班の人はみんないなくて教室に残っているのは第7班のみ。


……あ、そうだ!




「ナルトくん!」



私はナルトくんに声をかけてそばに寄って行った。



「んあ?どうしたんだってばよ、ユカリちゃん」

「合格おめでとっ!」



ナルトくんが合格したら絶対言おうと思った言葉、やっとちゃんと言えた。
ナルトくんは嬉しそうに少し頬を赤くしながら笑った。



「…ありがとだってばよ!ユカリちゃんの予想って当たるんだな!」

「そうかな?でも本当に良かった。
あと私のこと##NAME1##でいいよ。その方が楽だし!」

「んじゃ俺もナルトって呼んでくれ!」

「うん、分かった!」



そう言ってお互い笑顔になる。
なんかナルトと仲良くなれた気がする!

次はサクラちゃんとサスケくんに挨拶しに行こうと思ったけど、ナルトが不思議な行動をし始めたため出来なかった。




「……ナルト、何してるの。」



なんとナルトは教室の扉に黒板消しを挟んでいたのだ。
遅れてきた先生に仕掛けるつもりなんだろう。
…でもさ、上忍の先生は引っかからないと思うよ。

どことなくサクラちゃんも楽しそうにしてるし…。



「フン。上忍がそんなベタなブービートラップに引っかかるかよ」



その通りですよね、サスケくん。


しかしそう思った束の間、私達の予想は見事反した。
ガラリと開いたドアからは入ってきた人の頭に黒板消しが落ちていたからだ。
ナルト達は笑ったり呆れてたりしている。


この人って……まさか…





「……カカシ先生!?」

「ん、そうだよ、ユカリ。よく覚えてたね!」



忘れるわけない。
カカシ先生は……一族が滅んだ私達姉妹を助けてくれた人の中の一人だから。

それにしても担当の先生がカカシ先生だなんてビックリだ。



「ユカリ、知り合いなのか!?」

「うん、ちょっとね!」



ナルトは私とカカシ先生が知り合いだと言うことに驚いていたようだが、まだ本当のことなんか言えない。




「んー…なんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ……嫌いだ!あ、ユカリは好きだよ♪」




笑いながらそう言うカカシ先生。

…いやいや、明らかに空気重くなってるからね!






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