日常編 | ナノ



今日もいつものように学校に行く。

そうだ、なんと私

正式にボンゴレファミリーになることができたの!


もともとマフィアについては詳しくてもファミリーではなかったから、10代目・ツナ率いるファミリーになれてすごく嬉しい!

…まぁツナはボスになる気はないみたいなんだけど。


昨日あった嬉しい気持ちを抱えながら私達は学校に向かった。






「おっはよー!」



ガラッと教室の戸を開けて皆に挨拶をする。

…うん?なんだか少し騒がしいのは気のせい?



「杏、おはよう!」

「…あんた朝から嬉しそうね。何かあったの?」

「うん!実はねファ…」



口にしてはっと気づく。
"ファミリーになれた"なんて京子や花に言えるわけがない。

危ない危ない。



「な、なんでもない!それより今日皆変じゃない?」



話を逸らすように話題を変えた。
いや、ただ単に不思議に思っていたことを聞いたとも言える。



「…まさか覚えてないわけ?」

「え?何が?」

「今日は家庭科のおにぎり実習なんだよ!」



京子に言われて数日前の記憶がなんとなくだが思い出されてくる。

そういえば先生がそんなようなことを言っていたような…。
すっかり忘れてた。…ん?



「でもそれだけじゃそんな騒がしくなったりしなくない?」


やっぱり周りを見てみると男子も女子もどことなくそわそわしてる…。特に男子。
簡単に言えば…バレンタインデーみたいな感じ!

…なんで?




「作ったおにぎりを男子にあげるからよ。
あげる女子、貰える男子が落ち着けるわけないでしょ。
まぁ私はそこらの男子なんかにあげるわけないけどね。」



なるほど、これで納得。
てか言ってることがすごく花らしい。


それにしても男子にあげるのか。
私は自分で食べようと思ってたんだけど…。

まぁ別にいっか!



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