ウテナ見返し


例えば、七実回(おふざけっぽい内容の回)なんて当時は意味不明な冗談としか思っておりませんでした。ですが、よく見ると最後に七実に託卵されたチュチュが孵っていたりします。これ、昔はあんま印象に残ってませんでした。今回でチュチュは夜泣きしてたころからラストにかけて実は成長していってることに気づきました……。これってアンシーの変化に連動しているんですかね?

あと、後半でいきなりウテナとアンシーのベッドの語らいに切りかわり、アンシーが「生まれ変わりを信じるか」「象は死期が近付くと不思議と姿を消すらしい」と話かけ、ウテナが「(象の不思議な行動のように)親から子へ心が受け継がれることも一種の生まれ変わりかも」と返すやり取りがありました。
これって重要なエピソードなのでは?と思って次の回を見ると瑠果回なんですよね………。

瑠果は枝織や樹璃の思いを利用して決闘に勝とうとしますが、実は叶わぬ恋に絶望している樹璃を解放するために動いていたと後からわかります。しかも、瑠果は不治の病ですでに命が長くはなかった上で樹璃を助けようとしていたのです。樹璃は瑠果の死後にそれを知り、枝織に向いていた気持ちが少しだけ瑠果の方に振れます。(椅子の向きで表されています)


先の「生まれ変わり」のエピソードを踏まえて瑠果回を見ると、瑠果は死期を悟った上で憎まれ役を演じ決闘に敗れ学園を去るが、その心は残った樹璃へと引き継がれる。それもまた彼の生まれ変わりであり、革命なのではないか。というメッセージにも捉えられるな……と今更ながら気づかされたわけです。

そういう気づきが随所で発見しまして、それに気づけるようになったのは多分自分が年を取ったからなんですよね。この解釈が正しいかどうかは置いといて、現時点の解釈をまとめておきたいなと思いました。出来れば本とかにしたいところですがひとまずこちらの日記に。(ナノがなくならないといいな……)

ウテナは年を取るにつれ認識できる層が変化していく大変ユニークで面白いアニメだなあとしみじみ感じました。




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