ひとりじょうず | ナノ




番外章(五)
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三、結


「君の世界を、僕が守ってあげる」



彼は赤く燃える瞳でそう言ったから。


私は初めて闇が怖くなくなった。






『私と一緒に来なさい』



彼は流れる水のような声で私に手を伸ばしたから。


私を縛った鎖から初めて逃れられた。







"逢う魔が刻に魔物が辻を通る"





辻を外れた魔物はどこに行ったのだろう。


誰の元に訪れたのだろう。




本当の魔物は、一体、だれ?




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