ひとりじょうず | ナノ




番外章(五)
   └六



二、白夜


君は空を見上げて言った。




「…私、ここから見える空、大好き」



少しだけ微笑んだ横顔が、あまりに綺麗で。

僕の胸に一つの火が点る。



この空よりも広い君の空。

君が絶望したこの世界。


君がもう一度あの頃のように笑ってくれるなら、僕が君の世界を守ってあげる。




だから、僕と一緒に行こう?



きっと、君を救ってあげるから…




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