第七章
序 幕
― 序幕 ―
―記憶というのは…
ほつれた着物のようで。
ほんの少し、ほどけだした糸は何だかとっても気になって。
少しずつ手繰り寄せれば
ほろり、ほろり…
簡単に崩れだす文様。
指に絡まる糸はどんどん多くなるけれど、ほら、着物のほうを見てごらん。
あぁ、あぁ…可哀想に。
――もう元には戻せない。
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