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「あ、臨也さん。おはようございます」

寝室がある二階からリビングへ降りていくと、
莉緒はいつになく笑顔だった。

「ああ、おはよう」

朝はあんまり得意じゃない。
まだぼーっとする中、目を覚ますためのコーヒーをいれるよう莉緒に頼もうと振り返ると
目の前にカップが差し出された。
中身はコーヒー。

「飲みますよね?」

「うん、ありがとう」

いつになく気が利く莉緒を不思議に思いながらもカップを受け取る。

昨日の事があったから、今日は部屋から出てこないかと思ってたんだけどなあ…

逆に普段より明るい莉緒が心配になる。

彼女と彼女の母親の間になにがあったかは詳しくは分からなかった。

正確に言うと情報が無かった。

今後同じことが起きたときに、
莉緒が冷静でいられる保証が無い。
パニックを起こしたり、
最悪の事態も起こりえるかもしれない。

それを避けるためにも、


「情報は集めなきゃねえ…」

思わず口にしてしまったが、
莉緒は何のことかわからないようで首を傾げている。


情報屋の本領発揮って所かな…

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