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散々走ったお陰でかなりの時間、爆睡していたようで
目が覚めた頃には臨也は既にパソコンに向かって作業中。
おはようございますと声をかけると、今頃起きたの?何時だと思う?と言われたので時計みると昼過ぎだった。

「寝過ぎましたね。」

「どれだけ寝れば気が済むの?まあ、いいけど。
それより、毎日だらだら過ごされても困るんだよねぇ。
それに、俺が最初に言ったこと覚えてる?」

「残りの人生を云々ってやつですか?」

「そうそう、覚えてるじゃない。
だから、今日はまあいいとして明日から俺の仕事の手伝いをしてもらうから。」

「具体的にはなにをしたら…」

「良い質問だね。莉緒ちゃんには明日から来良学園に通ってもらうよ。」

来良学園には転校という形で入学するらしい。
ちなみに俺の母校でもあるんだよ、という大して必要ない情報までくれた。

「はい、これ制服ね。あとこれは俺からの入学祝い。」

手渡されたのは制服と携帯。
(そう言えば前の携帯は家に置いてきたんだったなぁ…別にもう必要なかったし。)

携帯には臨也の携帯のアドレスと電話番号だけが登録されていた。

「ちゃんと持ち歩いてね。具体的に何をすればいいのかも、後から連絡するよ。」

「わかりました。じゃあ私はとりあえず普通に学校生活を送ればいいんですね。」

「莉緒ちゃんは理解が早くて助かるよ、よろしくね。」

と、臨也はまたニコッと笑って見せた。

(どうなるのかなぁ…これから…)


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