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「とりあえず、君の生活用品は何一つないから買い物にでも行こうか。」

臨也の一言で池袋まで出かけてきた。

今は洋服を買うために入った店にいる。
(高そうな服ばっかりだなぁ…)
莉緒ちゃん、と呼ばれて振り向くと、
「これ、着てみてよ」と服を手渡され試着室に向かった。
着てみるとサイズはピッタリ。何でサイズ分かったんだろう…と思ったが、口には出さなかった。

臨也は慣れた手つきで次々と洋服を選んでいく。
ふと値札を見ると、いつも自分が買う服とは"0"の数が違うことに驚いた。

「じゃあ、これ全部ください。」なんて涼しい顔で臨也は言ったが結構な金額になるだろう。
莉緒は金銭面の心配をしたが、住んでるマンションからみて、お金には苦労してないのだろうと安心した。


一通り買い物が終わり、大量の買い物袋ともに店を出るといきなりものすごく音がした。

ガシャーン───
という音と一緒になにかが宙を舞う。
莉緒は目を疑った。そこには普通は宙を舞うことのない、自販機が空を飛んでいたのだから。

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