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「此処まで来れば大丈夫かな」
かなりの距離を走ったのに、臨也は呼吸一つ乱さず爽やかな笑顔でこういった。
一方私は話すことも出来ない位疲れていた。
「アハハ、疲れちゃった?結構走ったからねぇ。」
「さっきの人は折原さんの知り合いなんですか?」
呼吸が元に戻ったところでそう問うと
「知り合いねぇ、まあいつか教えてあげるよ。
とりあえずアイツには近づいちゃ駄目だよ、絶対にね。」
そう臨也は笑顔で言った。その笑顔は先程の笑顔とは違い、笑っているのに怖いような印象をうけ、莉緒は無言で頷いた。
「あと、俺のことは臨也って呼んでよ。みんなそう呼んでるしねぇ。」
「分かりました、臨也さん。えっと…これからよろしくお願いします。」
そう言ってにこっと笑って見せると、良くできましたと言って莉緒の頭を撫でた。
そうして、やっと1日目が終わった。
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