3/3ページ

「此処まで来れば大丈夫かな」

かなりの距離を走ったのに、臨也は呼吸一つ乱さず爽やかな笑顔でこういった。
一方私は話すことも出来ない位疲れていた。

「アハハ、疲れちゃった?結構走ったからねぇ。」

「さっきの人は折原さんの知り合いなんですか?」

呼吸が元に戻ったところでそう問うと

「知り合いねぇ、まあいつか教えてあげるよ。
とりあえずアイツには近づいちゃ駄目だよ、絶対にね。」

そう臨也は笑顔で言った。その笑顔は先程の笑顔とは違い、笑っているのに怖いような印象をうけ、莉緒は無言で頷いた。
「あと、俺のことは臨也って呼んでよ。みんなそう呼んでるしねぇ。」

「分かりました、臨也さん。えっと…これからよろしくお願いします。」

そう言ってにこっと笑って見せると、良くできましたと言って莉緒の頭を撫でた。



そうして、やっと1日目が終わった。

[ 8/21 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -