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────現在 池袋駅
莉緒は今なにをしてるだろうか。
幸せになっただろうか。
彼女が幸せならそれでいい。そう思ってた。
そんな思い出に浸りながら、ふと顔をあげると
向かいのホームに懐かしい彼女の姿があった。
俺が今まで出会った人の中で、
一番大切な人。
一番愛しい人。
今も忘れられない、
大好きな、
大好きな、
彼女の姿。
莉緒と目が合う。
今まで抑えていた想いが溢れ出す。
気づけば俺と莉緒は走り出していた。
今でも大好きなお互いの元へ
あのときのまま止まっていた
想いが、
時間が、
再び動き始める──────
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